アジア株はまちまち、ワクチン期待と米中対立に挟まれ一進一退 このあと中国GDP

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/07/16 10:55
アジア株はまちまち、ワクチン期待と米中対立に挟まれ一進一退 このあと中国GDP

東京時間10:40現在
香港ハンセン指数   25504.81(+23.23 +0.09%)
中国上海総合指数  3348.81(-13.55 -0.43%)
台湾加権指数     12206.27(+3.42 +0.03%)
韓国総合株価指数  2198.68(-3.20 -0.15%)
豪ASX200指数    6044.10(-8.82 -0.15%)

アジア株はまちまち。ワクチン開発期待と米中対立激化に挟まれ、一進一退となっている。
米モデルナがワクチンの初期段階の試験で、対象患者全員に抗体ができたと発表した。15日の米株式市場で同社株は7%近く上昇して取引を終えた。そのほか、オックスフォード大学が開発中のワクチンの臨床試験で、前向きな暫定結果が近く報告されるもようとの報道も伝わっている。米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、ロイターのインタビューで「米国が年内にワクチンを手に入れるという目標を達成すると予測している」と語った。

米中対立懸念はいったん和らいでいるものの、警戒は続いている。
BBGによると、トランプ米大統領は中国との緊張をこれ以上エスカレートさせたくないとして、中国高官に対する当面の追加措置を否定したと関係者が明らかにした。ただ、16日の東京時間に入りNYTが関係者の話として、トランプ米政権は、中国共産党員とその家族の米国への入国禁止を検討していると報じた。同報道を受け、米株先物は下落している。ただ、NYTによると最終的にはトランプ米大統領はこの案を退ける可能性があるとしており、米株先物の下げは限定的。

豪州株は軟調。16日、ビクトリア州で新型コロナウイルス新規感染者317人が確認された、1日としては過去最多を記録。ビクトリア州では先週、6週間のロックダウンを導入したが、感染拡大は続いている。隣接するニューサウスウェールズ州・シドニーでも今週初め、集団感染が発生しており、同国の感染「第2波」が懸念される。

本日は、このあと11時から中国の第2四半期GDPが発表される。前年比+2.4%と、記録的なマイナス成長となった前回の-6.8%から大きく回復し、プラス成長になると予想されている。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)