コロナ第2波懸念が再び物色意欲につながるか
【事業内容】
住友化学系の窒素化合物メーカーで帯電防止剤や電解液、潤滑剤に用いられるイオン液体やアミン製品は医薬中間体や半導体・電子デバイス等の原料用途にもなる。また、結核薬ピラジナミドの原料となるピラジン類やコロナ禍で治療薬としての期待が高まった『アビガン』『レムデシビル』の原料ピリジン類やピロールなども手がけている。
【業績面】
業績面においては5/14に本決算を発表、前期売上高は1.2%増収、営業利益は58.6%増益で着地し、配当も増配。今期は売上高5.2%増収、営業利益は19.1%減益の計画を打ち出している。医農薬中間体を中心にファイン製品が伸長し、化成品の需要低迷を補った。
【株価動向】
株価は4月末に新型コロナウイルス治療薬の原材料供給の材料を好感して連日のようにストップ高を演じて急伸。4月初めの1500円台から一気に高値4780円までわずかの期間で株価は3倍超の大化けとなった。足元では物色の過熱感も和らいで小康状態であったが、ここにきてまたジワジワと下値を切り上げる動きを見せており、コロナ第2波懸念と相まって物色意欲が再燃してくるのか注目しておきたい。
関連銘柄
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