フリービット、前期最終を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2020/06/17 15:00
 フリービット <3843> が6月17日大引け後(15:00)に業績修正を発表。20年4月期の連結最終損益を従来予想の4億円の黒字→6.1億円の赤字(前の期は2.7億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。ただ、通期の連結経常利益は従来予想の23億円→24.8億円(前の期は25.6億円)に7.9%上方修正し、減益率が10.5%減→3.4%減に縮小する見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した11-4月期(下期)の連結最終損益も従来予想の5.8億円の黒字→4.3億円の赤字(前年同期は2.7億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 2020年5月29日に公表した「2020年4月期決算発表日の変更及び新型コロナウイルス感染症の影響等に関するお知らせ」で ご説明しておりました方針に基づき、新型コロナウイルスの感染拡大による2020年4月期の当社グループ事業への影響に対する精査を行いました。 また、並行して、同感染症の第2波、第3波の発生及びウィズコロナ(新常態時代)を視野に入れたBCP(事業継続計画)対応が不可欠との認識から、BCM(事業継続マネジメント)に則ったマネジメントプロセスによる検証も実行し、将来の当社グループの事業への影響も慎重に精査した結果、下記、特別損失を計上するとともに、業績予想の修正を行うことといたしました。特別損失の内容1.不動産テック事業における固定資産の減損 当社連結子会社である株式会社ギガプライズにおいて、不動産事業を行う同社子会社の株式会社フォーメンバーズが、新型コロナウイルス感染症の影響を勘案し、今後の事業計画を保守的に見直したことに伴い、同社に対して認識していたのれん及び固定資産の一部について、172百万円の減損損失を計上することといたしました。なお、株式会社フォーメンバーズは、企業体質及び業績改善に向け、直接運営店舗のフランチャイズ化も進めております。2.ヘルステック事業における営業権の減損 当社の介護事業者向けサービスにおいて、事業の進捗状況を踏まえた今後の見通しの精査を行ったことに加え、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるシステム導入延期や営業活動の停滞等が続いていることを踏まえた結果、今後の事業計画を保守的に見直すこととし、同事業において227百万円ののれん等の減損損失を計上することといたしました。3.エドテック事業における固定資産の減損当社連結子会社である株式会社アルクが展開しているエドテック事業は、デジタル領域への事業転換の遅れに加え、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いその収益性が大きく影響を受けている分野となっております。そのため、将来収益を見積もるにあたり、直近の事業動向及び当該事業に係る資産の回収可能額を算定するとともに、当該ウィルス感染症の影響が一定期間継続することを視野に入れたうえで精査を実施いたしました。 その結果、同社の保有する固定遺産(ソフトウェア、のれん等)の帳簿価格との差額752百万円を減損損失として計上することといたしました。4.エドテック事業におけるソフトウェア資産の減損 株式会社アルクが当社グループ入り前よりERPソフトを活用した新システムの導入を進めておりましたが、上記3等の事業計画の見直しに伴い、同システムの導入を中止するとの経営判断を行ったため、ソフトウェア資産の減損損失等157百万円を計上することといたしました。(注)上記の業績予想の修正は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、今後の様々な要因により、上記予想数値と異なる結果となる可能性があります。
配信元: 株探

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