米雇用統計発表控えて、ドル安・円安は一服=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/06/05 20:46
米雇用統計発表控えて、ドル安・円安は一服=ロンドン為替概況

 5日のロンドン市場は、ドル安・円安の動きが一服している。欧州株や米株先物、原油相場などは引き続き堅調に推移しており、今週のリスク選好の流れは維持されている。ただ、米雇用統計発表をこの後に控えて、やや調整の動きが入っている。取引序盤はドル円が109.42レベル、ユーロ円が124.43レベルまで上昇、円安の動きが先行した。ユーロドルが1.1384レベルまで上昇と、ドル安の動きもみられた。しかし、その後はドル円が109.10台、ユーロ円が123.70近辺、ユーロドルが1.1320近辺などへと反落し、上昇の勢いは落ち着いた。ポンドにとってはバルニエEU首席交渉官の会見が注目されたが、EUと英国の今週の協議、大きな進展なかった、としていた。英国側のフロスト氏も、同様の発言だった。ただ、ポンド相場の反応はほとんどみられず。ユーロと同様に上に往って来いとなっている。この日は目立った英欧経済統計発表はなく、米雇用統計までは材料難となっている。

 ドル円は109円台前半での取引。リスク選好の動きが継続し、序盤に109.42レベルまで高値を伸ばした。ただ、その後は欧州株や米株先物が上昇するなかで、上値は抑えらえれ109円台前半での揉み合いに落ち着いている。米雇用統計待ちになっている。

 ユーロドルは1.13台前半での取引。序盤に1.1384レベルまで高値を伸ばし、前日から一段高となった。ただ、欧州株や米株先物が買われるなかでも上値は伸びず。その後は1.1320付近まで下押しされている。ユーロ円も朝方に124円台乗せから124.43レベルまで高値を伸ばした。1年1カ月ぶりの高値水準となっている。ただ、その後はユーロドルと同様に上値が重くなり123円台後半へと押し戻されている。対ポンドでも上値が重い。米雇用統計を控えて調整売りが入っている。

 ポンドドルは1.26台半ばでの取引。朝方に1.2690レベルまで高値を伸ばしたあとは、反落。1.2620近辺まで下げたあとはやや下げ渋っている。ポンド円は137円台後半から一時138.77レベルまで高値を更新した。その後は138円割れまで反落も、再び138円台を回復してきている。ポンドにとってはバルニエEU首席交渉官の会見が注目されたが、EUと英国の今週の協議、大きな進展なかった、としていた。英国側のフロスト氏も、同様の発言だった。ただ、ポンド相場の反応はほとんどみられず。英国とEUの交渉は夏から秋にかけて引き延ばされそうな状況となっている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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