レスターHD（3156）戻り鮮明で更なる上値を試せるか、中長期の上昇トレンド形成に期待◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

戻り鮮明で更なる上値を試せるか、中長期の上昇トレンド形成に期待

【事業内容】
　UKCホールディングスとバイテックホールディングスが今年4月に統合して誕生した総合エレクトロニクス商社で半導体及び電子部品事業が売上の9割を占める。国内・海外拠点の集約ならびにコスト見直しを急ぎつつデバイス事業の拡大と利益率の高い新電力事業における野心的な展開を図る。同じく東証1部に上場する菱洋エレクトロ（8068）の筆頭株主でもある。

【業績面】
　業績面においては5/13に前期本決算を発表、統合効果で過去最高の売上高・経常利益を更新。今期ガイダンスは非開示としており、引き続き売上高の9割を占める半導体および電子部品事業の回復が期待されるところだが、幅広い領域での通信ソリューションを手がける電子機器事業、そして環境エネルギー事業の伸長にも注目したい。

【株価動向】
　株価は3月の底値より堅調な値戻しでコロナショック以前の水準を回復。足元では24月移動平均線のところで長期トレンドの回復が期待できるところまで来ている。前期はPCIホールディングスとの協業を深めるべく、合弁会社への出資を通じた資本提携関係を強化しシナジー創出に注力。先端技術のIoTをはじめとした技術領域での競争力強化に邁進することに注目しておきたい。