ポンドドルは21日線から上放れる展開 好材料はないが買い続く=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/04/10 02:39
 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となる中、ポンドドルは買いが続いており、3日続伸している。21日線から上放れる展開が見られており、1.2480ドル付近まで上昇しており、先月から強い上値抵抗となっていた1.25ドルを試しに行くか注目される。

 ただ、ジョンソン首相が回復に向かっているほかは、ポンド自体には好材料は何もなく、英国立経済社会研究所(NIESR)が発表した第2四半期の英GDP予想は新型ウイルス感染による都市封鎖が続けば、前期比で15%~25%縮小する可能性を指摘した。第1四半期は前期比5%の縮小を予想している。

 また、英政府は英中銀からの直接借り入れ枠を拡大する計画を示唆したと伝わっていた。景気支援策の資金確保に、直ちに国債を発行する必要性が和らぐ。英財務省はきょう、英中銀の対政府貸付ファシリティーの拡張を発表。通常はキャッシュフローの円滑化や市場機能の支援で必要な場合に政府が英中銀の当座借越を短期的に活用できる。同ファシリティーで確保している資金は通常、約4億ポンド程度だが、金融危機時には一時需要が約200億ポンドまで高まった。ただ、英財務省はコメントを控えている。

GBP/USD 1.2482 GBP/JPY 135.09 EUR/GBP 0.8775

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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