米先週分新規失業保険申請件数は過去最大水準の661万件でドル売り

配信元:フィスコ
投稿:2020/04/09 22:25


米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は660.6万件と、予想550.0万件を上回り前回686.7万件に続き2週連続で600万件台となった。前週は664.8万件から686.7万件に上方修正され過去最大を記録。失業保険継続受給者数は745.5万人と過去最大となった。予想823.6万人は下回った。

また、3月生産者物価指数(PPI)は前月比−0.2%と、2月-0.6%に続き2カ月連続でマイナスとなったが、予想を上回った。前年比では+0.7%と、2月+1.3%から低下したものの予想+0.5%を上回った。食品やエネルギーを除いた3月生産者物価コア指数は前月比+0.2%と、2月-0.3%からプラスに改善し予想を上回った。また、前年比では+1.4%と、低下予想に反して、2月と同水準を維持した。

週次失業保険申請件数の予想を上回る結果を受けて米国経済の景気後退懸念が強まりドル売りが優勢となった。ドル・円は108円92銭から108円78銭まで下落。ユーロ・ドルは1.0850ドルから1.0920ドルまで急伸した。
【経済指標】
・米・先週分新規失業保険申請件数:660.6万件(予想:550.0万件、前回:686.7万件←664.8万件)
・米・失業保険継続受給者数:745.5万人(予想:823.6万人、前回:305.9万人←302.9万人)
・米・3月生産者物価指数:前月比−0.2%(予想:-0.4%、2月:-0.6%)
・米・3月生産者物価コア指数:前月比+0.2%(予想:0.0%、2月:-0.3%)
・米・3月生産者物価指数:前年比+0.7%(予想:+0.5%、2月:+1.3%)
・米・3月生産者物価コア指数:前年比+1.4%(予想:+1.2%、2月:+1.4%)


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