ドル円109円台後半で揉み合い、ポンドとユーロには調整の動き=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/02/14 20:22
ドル円109円台後半で揉み合い、ポンドとユーロには調整の動き=ロンドン為替概況

 14日のロンドン市場では、前日の値動きの調整が中心。昨日の英内閣改造では予想外にジャビッド英財務相が辞任し、後任にスナック財務次官が指名された。市場では積極的な財政政策への期待が広がったもよう。ポンド買いの動きが広がった。同時にユーロは売られており、クロス取引が活発だった。きょうは目立った新規材料に欠けるなかで、調整の動きが入っている。ユーロポンドが小反発するなかで、ポンドドルは1.30台前半へと反落、ユーロドルは1.08台半ばまで反発している。ただ、前日の値動きと比べると小動き。新型ウイルス関連の目新しい材料に欠けるなかで、米株先物や欧州株は小幅の値動き。ドル円は109.80近辺で揉み合っている。対ドルの値動きにつれて、ユーロ円は119円台前半へ小高く、ポンド円は143円近辺へと小安い。 独GDP速報値は前期比横ばいと冴えなかったが、ユーロ売り反応はみられず。 

 ドル円は109円台後半での取引。東京市場からのレンジを受けて109.80近辺での揉み合いが続いている。欧州株や米株先物は小動きとなっており、大きな方向性を示していない。米債利回りは小幅に低下しているが、リスク回避ムードは希薄。NY市場での米小売売上高や鉱工業生産などの結果を見極めたいとのムードに。

 ユーロドルは1.08台前半での取引。前日の下げにやや調整が入り、1.0850近辺まで反発する場面があった。その後は1.0840近辺に落ち着いている。ユーロ円は118.90近辺から119.15近辺でのレンジ取引。東京市場からの大きな水準変化はみられていない。前日に進んだユーロ売り・ポンド買いの動きにやや調整が入っている。第4四半期の独GDP速報値は前期比横ばいと冴えなかったが、ユーロ売り反応はみられず。

 ポンドドルは1.30台前半での取引。序盤には上値を試して、1.3063レべルまで買われたが、前日高値には届かず。その後は反落して1.3020レベルまで安値を広げた。ポンド円は143.40近辺まで買われたあとは、142.97レベルまで反落。ユーロポンドは0.8300近辺から一時0.8330近辺まで反発した。前日のポンド買いの動きにやや調整が入る形になっている。ジョンソン英首相は、我々に投票してくれた人々の信頼に応えなければならない、と述べており、前日の景気対策期待を想起させたが、特段の反応はみられなかった。 
 
MINKABU PRESS 松木秀明

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