リスク警戒継続、ユーロは冴えない独指標が重石=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/01/27 21:57
 ドル円は頭の重い展開、東京午後からロンドン朝にかけて109円台をしっかりと回復する場面が見られたが、その後108円台に値を落とす展開に。
 新型コロナウィルスの感染拡大懸念が広がる中で、欧州株安の動きが広がり、リスク警戒感からの円高が進行。109円10銭台での買いが一息で、先週末終値水準である109円20銭台を戻しきれない流れに、見切り売りが出た面も。
 一時108円83銭まで値を落としたが、少し戻してもみ合い。

 ユーロは朝方の対円での買いに1.1037近辺を付けたものの、その後独Ifo景況感指数の弱めの数字に売りが強まり1.1015近辺まで。先行指標となる独ZEW景況感指数が強かったこともあり、予想を超えるような数字が出るのではとの期待があったが、予想及び前回値を割り込む弱めの数字となり、失望感からのユーロ売りに。
 対円では朝方の買いが一服した後、ドル円でのドル安円高基調もあり、値を落とす展開となり、120円40銭近辺から119円92銭近辺まで。もっとも東京午前同様に119円台での売りには慎重で、すぐに120円の大台を回復してのもみ合いに。

 ポンドは上に行って来い。英住宅ローン申請件数の好結果がいったんポンド買いを誘い、ポンドドルは朝方の1.3050台から1.3105近辺まで上昇。先週の英CBI楽観指数、製造業・非製造業PMIなど、ここにきて英指標は強めのものが目立っており、今週の英中銀金融政策会合(MPC)での利下げ期待が後退する形でポンド買いにつながっている。
 もっとも、1.31台を維持できず、その後調整売りにロンドン市場での上昇分を打ち消す動きに。

MINKABU PRESS 山岡和雅

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