徐々に上値を切り上げる相場展開となりそう
メキシコペソ/円が下値しっかりの相場展開となっています。
別図チャートでは、1) 26週MA(移動平均線)がやや右肩上がりとなっていること、2) 遅行スパンがローソク足を上放れする“好転”となっている(別図黄色矢印)こと、3) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方にあること、そして、4) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなっており、その乖離が拡大しつつある(別図赤色点線丸印)ことから、メキシコペソ/円は緩やかな上昇トレンドを示すチャート形状となっていることが分かります。
その他メルクマールで、着目すべきは2つ。
まず1つ目は、ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・+1σラインと同・+2σラインの間で推移する“上昇バンドウォーク”となっていること。当該シグナルは、「巡航速度での上値追い」を示唆していることから、これからの時間にかけて徐々に上値を切り上げる相場展開となりそうです。
そして2つ目は、BB・±2σラインが26週MAに対して拡張する“エクスパンション”となっていること。当該シグナルは、「相場の力の発散/拡散」を示唆していることから、この場合は、今後さらに上昇モメンタムが強まる可能性を見るべきでしょう。
以上を概括すると、これからの時間にかけてのメキシコペソ/円は、BB・+1σライン(≒5.735円)を当面の下値サポートラインとしつつ、直近の高値レベルである「5.977円」(2019/4、別図青色三角印)付近に向けて徐々に上値を切り上げる相場展開となりそうです。