英ポンド/米ドル、米ドル/円のポイントと見通しは?
【注目ポイント1】英ポンド/米ドル→「セル・ザ・ファクト(事実売り)」の動きに
【見通し1】「1.28600ドル」割れなら、下降モメンタムが強まる可能性も
【注目ポイント2】米ドル/円→BB・+2σライン付近では上値が重そう
【見通し2】「108.310~109.820円」を“主戦場”とするレンジワーク
英ポンド/米ドルは、教科書的な「セル・ザ・ファクト(事実売り)」の展開に
13日の当コラムにおいて記載した通り、英ポンド/米ドルでは、13日のギャップ・アップ(上方への窓開け)後の大陰線(上図青色三角印)出現を起点に、教科書的とも言える「セル・ザ・ファクト(事実売り)」の動きとなっています。(黄色四角枠)
別図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足のやや上方に位置していること、3) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方に位置していること、4) ローソク足が青色の雲(=サポート帯、先行スパン)の中に入り込み、21日MAを下回っていること、そして、5) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなっている(赤色点線丸印)ことから、英ポンド/米ドル・日足チャートでは、上下圧力が拮抗するレンジ相場となっていることが視認できます。
喫緊のポイントは、ローソク足が下値サポートラインとして機能する先行2スパン(≒1.28600ドル、黄色矢印)でサポートされるか否か。
これからの時間にかけて、仮にローソク足が同スパンを下抜けブレークした場合は、遅行スパンの“逆転”も伴いつつ、下押しモメンタムが強まる可能性もありそうです。
米ドル/円は、レンジワーク主体の相場展開が継続しそう
また、同じく13日の当コラムでお伝えした米ドル/円についても、ここもと上値の重い相場展開が継続しています。
別図チャートでは、1) 21日MAがやや右肩上がりとなっていること、2) 遅行スパンがローソク足の上方にあること、3) ローソク足の下方に青色の雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SARがあること、そして、4) DMIで+DIと-DIが絡み合う状態となっている(上図青色点線丸印)ことから、米ドル/円・日足チャートでは、下方硬直性を伴うレンジ相場となっていることが視認できます。
13日に、相場の小休止を示唆する小陰線が出現(青色三角印)した後、しばらくの間BB・+2σラインで上値を抑えられ、19日時点でBB・+1σラインを下回る相場展開となっています。(黄色丸印)
米ドル/円は、前述の通り、下方硬直性を伴うレンジ相場を想定しているため、これからの時間において下値はある程度限定的と捉えて良いでしょう。
よって、当面の米ドル/円は、BB・±2σライン内(≒108.310~109.820円)を“主戦場”とするレンジワーク主体の相場展開となりそうです。