【海外市場の注目ポイント】１０月の米耐久財受注速報値など

　日本時間午後１０時半に１０月の米耐久財受注速報値が発表される。総合の大方の予想が前月比０．９％減、輸送用機器を除いた大方の予想が同０．１％増となっており、前月比では総合が２カ月続けて減少、輸送用機器を除くと２カ月ぶりに増加するとみられている。直近発表された米国の製造業に関する経済指標としては、１０月の米鉱工業生産指数や１０月の米設備稼働率があり、予想を下回っていた。１０月の米耐久財受注も同様の結果になれば、米国の景気先行きに対する警戒感からドルが売られる可能性がある。
　
　また、日本時間午後１０時半には７－９月期の米国内総生産（ＧＤＰ）改定値、同午後１１時４５分には１１月の米シカゴ購買部協会景気指数も発表される。７－９月期の米ＧＤＰ改定値は、大方の予想が前期比年率換算１．９％増となっており、速報値の同１．９％増から変わらないと見込まれ、１１月の米シカゴ購買部協会景気指数は、大方の予想が４７．０となっており、前月の４３．２を上回り、３カ月ぶりに上昇するとみられている。
　
　さらに、２８日午前０時には１０月の米個人所得・消費支出（ＰＣＥ）、１０月の米ＰＣＥデフレーターも発表される。１０月の米個人所得、１０月の米ＰＣＥとも、大方の予想が前月比０．３％増となっており、前月比では１０月の米個人所得が１３カ月続けて増加、１０月の米ＰＣＥが８カ月続けて増加すると見込まれている。１０月の米ＰＣＥデフレーターは、大方の予想が前年比１．４％上昇となっており、前月の同１．３％上昇から前年比の伸びが加速するとみられている。
　
MINKABU PRESS