ナノキャリア--2Qは売上高34.7%増、開発マイルストーン収入、化粧品材料供給収入、化粧品売上、医療機器売上が好調

配信元:フィスコ
投稿:2019/11/15 16:43
ナノキャリア<4571>は14日、2020年3月期第2四半期(19年4-9月)決算を発表した。売上高が前年同期比34.7%増の2.93億円、営業損失が6.83億円(前年同期は9.28億円の損失)、経常損失が7.33億円(同9.11億円の損失)、四半期純損失が8.96億円(同9.09億円の損失)となった。

主要パイプラインの進捗状況として、シスプラチンミセル(NC-6004)は、ライセンス先であるOrient Europharma Co., Ltd.(台湾)と共同でグローバルに2つの臨床試験を推進しており、日本/アジア領域ではすい臓がんを対象とした第3相臨床試験を、欧米では頭頸部がんを対象とした第2相臨床試験を実施中である。エピルビシンミセル(NC-6300)は第1相パートで有効性が認められた血管肉腫に絞り、米国で拡大相を開始した。パクリタキセルミセル(NK105)は、日本を含むアジア地域を対象としたライセンス先である日本化薬< 4272>から、乳がんを対象に第2相臨床試験を実施中の旨発表されている。

導入パイプラインの進捗状況として、Vascular Biogenics Ltd.(イスラエル)から国内の開発及び販売権に関するライセンスを取得した遺伝子治療薬「VB-111」は、現在、同社が米国を中心にプラチナ抵抗性卵巣がんを対象に第3相臨床試験を実施している。中間解析が予定されており、本開発の進捗を踏まえ、国内開発を検討する。セオリアファーマとの間で共同開発を行っているENT103は、国内において中耳炎を対象とした第3相臨床試験を実施している。2019年4月、エイオンインターナショナルから「Acti-PRP(血球細胞分離機)」の国内販売権を取得した。PRP療法を不妊治療に応用する臨床研究が国内で開始されており、産婦人科PRP研究会に参加する会員施設向けにActi-PRPの販売を開始した。

新規開発パイプラインは、当社独自の先進基盤技術である抗体/薬物結合型ミセル「ADCM
(Antibody/Drug-Conjugated Micelle)」を次世代型DDS医薬品技術として開発している。他社技術を含め、共同研究も推進しており、センサーの最適化や、脳内デリバリーなどの基礎研究を実施している。

化粧品事業は、アルビオンとの共同開発製品であるスカルプトータルケア製品「Depth(デ
プス)」のインターネット販売及び美容室でのカウンセリング販売を行っております。

2020年3月期通期の業績予想は、売上高が前期比17.0%増の5.81億円、営業損失が15.20億円、経常損失が15.36億円、当期純損失が14.50億円とする期初計画を据え置いている。


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配信元: フィスコ

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