豪ドル/円、上値トライへのトリガーは?
足もとでは豪ドル/円が戻し(=一時的反発)基調となっています。
別図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンの先端部分がローソク足と絡み合う状態となっていること、3) ローソク足が赤色の雲(=抵抗帯、先行スパン)の中で推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方にあること、そして、5) DMI(方向性指数)の+DI、-DI、およびADXが収斂するような状態となっていることから、6日時点の豪ドル/円は上下からの圧力が拮抗したレンジ相場を形成していることが確認できます。
注目すべきメルクマールは3つ。
まず1つ目は、遅行スパンの動向。これからの時間にかけて、遅行スパンの先端部分(上図黄色丸印)がローソク足を上抜けブレークする“好転”が示現した場合は、上昇トレンドへの起点となる可能性も。
2つ目は、BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインの動向。8月末までは、両ラインが21日MAに向かって収縮する“スクイーズ”となっていましたが、その後「21日MAに対してパラレル推移」→「同MAに対して拡張する“エクスパンション”が示現」となりつつあることが視認できます。これは、相場の力の発散/拡散を示唆していることから、今後は上方向への“追い風”となり得ると捉えるべきでしょう。
そして3つ目は、ローソク足とBBの位置関係。6日時点では、ローソク足がBB・+2σラインを若干上回る動きとなる中、これからの時間にかけて、右肩上がりとなるBB・+1σラインと同・+2σラインの間を推移する“上昇バンドウォーク”が継続する可能性がありそうです。
その“上昇バンドウォーク”が継続するか否かの分水嶺となり得るメルクマールが・・・先行2スパン(別図黄色矢印)。
これからの時間にかけて、仮にローソク足が先行2スパン(≒73.060円)を終値ベースで上抜けブレークした場合は、遅行スパンの“好転”も伴いつつ、豪ドル/円の上昇モメンタムが強まるトリガーとなる可能性も。いずれにしても、現在の豪ドル/円は、もう一段の上値トライを虎視眈眈と狙う時間帯にあると言えそうです。