概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は5日ぶりに反落、原油価格の下落資源セクターの売り材料

配信元:フィスコ
投稿:2019/08/26 09:36
【ブラジル】ボベスパ指数 97667.5 -2.34%
23日のブラジル市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比2343.8ポイント安(-2.34%)の97667.5で取引を終えた。100024.8から97085.2まで下落した。

売りが先行した後は下げ幅を拡大させ、引けまで安値圏で推移した。貿易問題をめぐる米中対立の激化が警戒された。中国は米国への報復関税として総額750億米ドルの米輸入物品に対し、5%と10%の追加関税を課すと発表。これに対してトランプ米大統領は同国を激しく非難した。また、原油価格の下落も資源セクターの売り手掛かり。ほかに、通貨レアル安の進行がブラジル株の売り圧力を強めた。

【ロシア】MICEX指数 2660.74 -0.54%
23日のロシア株式市場は5日ぶりに反落。主要指標のMOEX指数は前日比14.39ポイント安(-0.54%)の2660.74で取引を終了した。2682.95から2656.97まで下落した。

小幅高で寄り付いた後は売りに押され、引けまで不安定な展開を示した。原油価格の下落資源セクターの売り材料。また、貿易問題をめぐる米中対立の激化も警戒された。中国は米国への報復関税として総額750億米ドルの米輸入物品に対し、5%と10%の追加関税を課すと発表。これに対してトランプ米大統領は同国を激しく非難した。

【インド】SENSEX指数 36701.16 +0.63%
23日のインドSENSEX指数は4日ぶりに反発。前日比228.23ポイント高(+0.63%)の36701.16、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同88.00ポイント高(+0.82%)の10829.35で取引を終えた。

前日の終値近辺でもみ合った後は後半に上げ幅を拡大させた。中国における景気対策の発表を受け、鉄鋼などの輸出価格が上昇するとの観測が対象セクターの支援材料。また、国内でも景気対策への期待が高まっていることが引き続き好感された。

【中国本土】上海総合指数 2897.43 +0.49%
23日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比13.99ポイント高(+0.49%)の2897.43ポイントと3日続伸した。

政策期待の高まりが相場を支える流れ。国内経済成長の鈍化懸念がくすぶるなか、当局は間もなく追加の景気下支え策を打ち出すとの観測が続いている。米中通商協議の進展も追い風。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は22日、ホワイトハウスで記者団に対し、貿易問題を巡り中国と事務レベルの電話協議を21日に行ったと語った。「とても生産的な内容だった」と評価しているという。事務レベルの電話協議は、数日内に再び開かれる予定だ。また、本格化する主要企業の決算発表では、業績改善を報告する企業が相次いでいる。

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配信元: フィスコ