＜注目銘柄＞＝イワキ、上半期業績好調で通期上振れ余地

　イワキ<8095.T>が１１日に発表した１９年１１月期第２四半期累計（１８年１２月～１９年５月）の連結決算は、経常利益が１３億３３００万円（前年同期比４６．４％増）で着地。通期計画２０億円に対する進捗率は６６．７％に達した。

　同社は医薬品・医薬原料商社で、足もとでは潰瘍性大腸炎治療薬や脳血栓治療薬の原料販売が好調に推移。医薬品分野では副腎皮質ホルモン剤や外皮用剤提携品の売り上げが伸長している。下期は１０月に予定されている薬価改定及び消費増税の影響に注意する必要があるものの、一方で新たに販売総代理店権を取得した外用消炎鎮痛剤「タイガーバーム」や地爪用浸透補修液「ザンミーラネイル」の業績への寄与が期待される。

　株価は６月２０日に年初来高値５４７円をつけたあと利益確定売りに押される展開となったが、４６０円台に位置する７５日移動平均線まで調整したことで底入れの気配。ＰＥＲ１０．６倍前後、ＰＢＲ０．８倍台と割高感はなく、高値奪回からの一段高が見込まれる。（参）

出所：minkabuPRESS