NY株式:NYダウ38ドル高、FOMCを好感

配信元:フィスコ
投稿:2019/06/20 07:00
米国株式相場は上昇。ダウ平均は38.46ドル高の26504.00、ナスダックは33.44ポイント高の7987.32で取引を終了した。朝方は、連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を午後に控えて小動き。注目のFOMCでは、政策金利は据え置かれたものの、貿易摩擦を巡る先行き不透明感が指摘されたほか、声明文では政策金利の判断において「辛抱強くなる」との文言が削除された。当局者の約半数が利下げを支持していることも示された。利下げ期待からFOMC発表後に株価は上昇した。セクター別では、ヘルスケア機器・サービスや医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で銀行や耐久消費財・アパレルが下落した。

グラフィックソフトのアドビ・システムズ(ADBE)は、決算内容が好感されたほか、複数アナリストが目標株価や投資判断を引き上げ上昇。医療保険のユナイテッドヘルス(UNH)は、ヘルスケアサービスのダビータ(DVA)の一部事業の買収を米連邦取引委員会(FTC)が認めるとの期待が強まり堅調推移。メディア大手のCBS(CBS)は、バイアコム(VIAB)への買収打診を計画していると伝わり買われた。一方で、米長期金利の低下で、バンクオブアメリカ(BAC)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が売られた。

携帯端末のアップル(AAPL)が、主要サプライヤー各社に生産能力の15-30%を中国から東南アジアに移転するよう求めたことについて、一部アナリストはサプライチェーンの混乱やコスト上昇を招くほか、生産移転には2-3年を要するとの見方を示した。

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