ドル/円、108円台で値固めの動き
昨日のドル/円は下値が堅かった。日本や中国の株価が弱含む中、108.20円台まで下落したが、その後の欧米市場では108円台半ばへと持ち直した。なお、米5月消費者物価指数は前年比の伸びが減速した。インフレ鈍化を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による7月利下げの確率は、前日の78.7%から86.3%に上昇(CMEのFEDウォッチ)した。
それでもドル/円が下げ渋ったのは、欧州通貨安・ドル高の影響だろう。昨日はトランプ米大統領が、独・露のガスパイプライン建設計画をけん制したためユーロ安・ドル高に振れた他、英議会が合意なき離脱の阻止を盛り込んだ動議を否決した事でポンド安・ドル高が進行した。1-2回程度の「予防的利下げ」では、高金利通貨であるドルの優位性に大きな変化はないのかもしれない。
本日のドル/円は、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を見据えて動きが鈍ると見られるが、ドルの底堅さは維持される公算が大きく、108円台での値固めの動きが続くと予想される。
それでもドル/円が下げ渋ったのは、欧州通貨安・ドル高の影響だろう。昨日はトランプ米大統領が、独・露のガスパイプライン建設計画をけん制したためユーロ安・ドル高に振れた他、英議会が合意なき離脱の阻止を盛り込んだ動議を否決した事でポンド安・ドル高が進行した。1-2回程度の「予防的利下げ」では、高金利通貨であるドルの優位性に大きな変化はないのかもしれない。
本日のドル/円は、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を見据えて動きが鈍ると見られるが、ドルの底堅さは維持される公算が大きく、108円台での値固めの動きが続くと予想される。