近くて遠い“109円” - それでも…!?

著者:武市佳史
投稿:2019/06/12 10:36

◆前日高値を上回るが、再び押し戻される…

※ご注意:予想期間は6月13日と表示されていますが、本日(6月12日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


「リスク選好⇒円売り」が先行し、「底堅いが上回る」も継続しました。
しかし“前日高値(108.718円)”は上回ったものの、またしても期待する「5/21~6/5の38.2%戻し&5/30~6/5の50%戻し(108.90円水準)」には届いておらず、その後は再び押し戻されていきました。

◆それでも上値は徐々に切り上げている…?

引き続き「リスク選好・リスク回避」は交錯していますので、「方向感が定まらない」は変わっておりません。
しかし“月足・一目均衡表先行スパン下限(108.366円)”では支えられつつ、徐々にですが上値を切り上げています。
それでいてテクニカル的には、昨日高値もまだ“中途半端”な処です。

「底打ち⇒反発」と見るのは時期尚早でしょうが、「上値が重い」「イメージは下方向」へ再び傾斜しつつあるのも事実です。
そう考えると、そろそろ「ブレイクの兆し」が見えてこないか…?

「株価動向/債券利回り動向を睨みながら…」は続くでしょうが、引き続き「底堅いが上回る」と見て対峙したいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:109.119(5/30~6/5の61.8%戻し、20日移動平均線)
上値4:109.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:108.906(5/21~6/5の38.2%戻し、5/30~6/5の50%戻し)
上値2:108.798(6/11高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:108.718(日足・一目均衡表転換線 )
前営業日終値:108.513
下値1:108.371(-1σ、月足・一目均衡表先行スパン下限)
下値2:108.316(6/10-11安値、6/7~6/11の50%押し、ピボット1stサポート)
下値3:108.231(6/7~6/11の61.8%押し)
下値4:108.097(6/7~6/11の76.4%押し、ピボット2ndサポート)
下値5:108.000(大台)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:28 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想