■フェイスブック、仮想通貨プロジェクト詳細を今月中に発表か
独自の仮想通貨発行を予定するSNS大手のフェイスブック社は、プロジェクトに関する発表を今月中に行う予定であることがわかった。海外メディアTheInformationの報道や、CNBCなどが報じた。コードネーム「Libra」(BBC報道では「グローバルコイン」と名付け)のプロジェクト詳細発表が目前に迫っていることを示唆するものである。
TheInformationの関係筋によるとフェイスブックはネットワークの中央集権化を防ぐために複数ノードの運用を行う予定で、ノード管理団体として認定されるためには最大1000万ドル(約11億円)を支払う必要があるという。フェイスブックの独自通貨の分散と中央集権化を防ぐため、外部第三者機関にノード管理を委託する。
ノード管理者は通常であれば数百、数千のユーザー間でより分散化されているプロジェクトもあるが、フェイスブックは認定した少数の提携団体にネットワークの管理を委託する方針をとるという。
また今回の報道では、単なる決済手段としてフェイスブック社の独自通貨を利用するのではなく、実際にATMのような機器を通じたアクセスが可能にする構想も明らかになり、フェイスブック社が保有する人気メッセージアプリの「WhatsApp」やメッセンジャーなどのアプリ上での決済手段として利用されることが示唆された。
大手メディアCNBCは、フェイスブック社の独自通貨プロジェクトに関わる従業員は給与支払いを新たに発表される電子通貨で受け取る選択肢を与える予定であると報じた。
■話題のフェイスブック社のブロックチェーン・プロジェクト
先日米国のCFTC(商品先物取引委員会)と独自通貨に関する対話を行なったことが明らかとなっていたフェイスブック社だが、仮想通貨やブロックチェーンに関する取り組みが開始されたのは、一年ほど前に当たる。
昨年5月よりブロックチェーン技術を本格的に調査する部門を設置、以前PayPalのCEOやCoinbaseの取締役などを務めた経歴のあるDavid Marcus氏をプロジェクトのトップに抜擢した。また昨年6月から一時「全面禁止」していた仮想通貨の広告に対する厳しい規則を改訂、一部広告を許可する方針へSNS運営体制の変更も行なっている。
大きな動きがあったのは2018年12月、フェイスブックの独自仮想通貨プロジェクトを計画していることが話題に挙がった時だが、これまで一貫してフェイスブック社は独自通貨のプロジェクトに関してコメントを控えてきた。よって今回のプロジェクトは、金融業界からも仮想通貨業界からも注目を集めたが詳細の発表には至っておらず、謎に包まれたプロジェクトである。よって、1ヶ月後に発表が行われた場合、業界に内外からの大きな注目が集まるきっかけとなりえる重要なイベントとなる。
金融大手のJPモルガンも独自の仮装通貨を発行する計画を公表しているほか、ウォール街で定評のあるフィデリティも仮想通貨サービスを展開する。フェイスブック社も含めた大手企業より仮想通貨やブロックチェーン技術への関心の高まりは年々増加傾向にあり、プロジェクト自体も利用ベースに近づきつつある。フェイスブックの仮想通貨が、業界に不足するユースケースを示すか、今後の発表には注目していきたい。
(記事提供:コインポスト)
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独自の仮想通貨発行を予定するSNS大手のフェイスブック社は、プロジェクトに関する発表を今月中に行う予定であることがわかった。海外メディアTheInformationの報道や、CNBCなどが報じた。コードネーム「Libra」(BBC報道では「グローバルコイン」と名付け)のプロジェクト詳細発表が目前に迫っていることを示唆するものである。
TheInformationの関係筋によるとフェイスブックはネットワークの中央集権化を防ぐために複数ノードの運用を行う予定で、ノード管理団体として認定されるためには最大1000万ドル(約11億円)を支払う必要があるという。フェイスブックの独自通貨の分散と中央集権化を防ぐため、外部第三者機関にノード管理を委託する。
ノード管理者は通常であれば数百、数千のユーザー間でより分散化されているプロジェクトもあるが、フェイスブックは認定した少数の提携団体にネットワークの管理を委託する方針をとるという。
また今回の報道では、単なる決済手段としてフェイスブック社の独自通貨を利用するのではなく、実際にATMのような機器を通じたアクセスが可能にする構想も明らかになり、フェイスブック社が保有する人気メッセージアプリの「WhatsApp」やメッセンジャーなどのアプリ上での決済手段として利用されることが示唆された。
大手メディアCNBCは、フェイスブック社の独自通貨プロジェクトに関わる従業員は給与支払いを新たに発表される電子通貨で受け取る選択肢を与える予定であると報じた。
■話題のフェイスブック社のブロックチェーン・プロジェクト
先日米国のCFTC(商品先物取引委員会)と独自通貨に関する対話を行なったことが明らかとなっていたフェイスブック社だが、仮想通貨やブロックチェーンに関する取り組みが開始されたのは、一年ほど前に当たる。
昨年5月よりブロックチェーン技術を本格的に調査する部門を設置、以前PayPalのCEOやCoinbaseの取締役などを務めた経歴のあるDavid Marcus氏をプロジェクトのトップに抜擢した。また昨年6月から一時「全面禁止」していた仮想通貨の広告に対する厳しい規則を改訂、一部広告を許可する方針へSNS運営体制の変更も行なっている。
大きな動きがあったのは2018年12月、フェイスブックの独自仮想通貨プロジェクトを計画していることが話題に挙がった時だが、これまで一貫してフェイスブック社は独自通貨のプロジェクトに関してコメントを控えてきた。よって今回のプロジェクトは、金融業界からも仮想通貨業界からも注目を集めたが詳細の発表には至っておらず、謎に包まれたプロジェクトである。よって、1ヶ月後に発表が行われた場合、業界に内外からの大きな注目が集まるきっかけとなりえる重要なイベントとなる。
金融大手のJPモルガンも独自の仮装通貨を発行する計画を公表しているほか、ウォール街で定評のあるフィデリティも仮想通貨サービスを展開する。フェイスブック社も含めた大手企業より仮想通貨やブロックチェーン技術への関心の高まりは年々増加傾向にあり、プロジェクト自体も利用ベースに近づきつつある。フェイスブックの仮想通貨が、業界に不足するユースケースを示すか、今後の発表には注目していきたい。
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