ナノキャリア<4571>は20日、ハワイで開催された第50 回婦人科腫瘍学会において、VBL社より国内開発販売権を導入したVB-111 は、腫瘍血管内皮細胞の破壊のみならず、免疫系を活性化し、免疫細胞の腫瘍への浸潤を誘導、免疫系が腫瘍を攻撃するようになることを示唆する成績が発表されたと発表した。
VB-111 は、非増殖型アデノウイルスベクターを利用した抗腫瘍性の遺伝子治療薬。VBL社が実施した第2相臨床試験で、化学療法(パクリタキセル)と併用したVB-111は、再発プラチナ耐性卵巣がん患者の生存期間を延長させた。現在実施中の第3 相臨床試験も生存期間の改善が目的。2019年末に第3 相臨床試験の中間解析が予定されている。
同社によれば、VB-111 とパクリタキセルを併用した病理組織学的解析から、免疫治療効果の誘導が認められ、この免疫反応と持続的な抗腫瘍効果は関連しており、VB-111の投与により、これまで免疫チェックポイント阻害薬に反応しにくいと言われているようながんについても、反応しやすくすることが期待できるとしている。
VBL社は、2019年後半に消化器がんを対象とした免疫チェックポイント阻害剤との併用試験を新たにスタートする計画も発表している。
<SF>
VB-111 は、非増殖型アデノウイルスベクターを利用した抗腫瘍性の遺伝子治療薬。VBL社が実施した第2相臨床試験で、化学療法(パクリタキセル)と併用したVB-111は、再発プラチナ耐性卵巣がん患者の生存期間を延長させた。現在実施中の第3 相臨床試験も生存期間の改善が目的。2019年末に第3 相臨床試験の中間解析が予定されている。
同社によれば、VB-111 とパクリタキセルを併用した病理組織学的解析から、免疫治療効果の誘導が認められ、この免疫反応と持続的な抗腫瘍効果は関連しており、VB-111の投与により、これまで免疫チェックポイント阻害薬に反応しにくいと言われているようながんについても、反応しやすくすることが期待できるとしている。
VBL社は、2019年後半に消化器がんを対象とした免疫チェックポイント阻害剤との併用試験を新たにスタートする計画も発表している。
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