イントランス Research Memo(2):「インバウンド×不動産×ツーリズム」を軸に次の成長ステージに挑む

配信元:フィスコ
投稿:2019/02/25 15:12
■会社概要

1.会社概要と沿革
イントランス<3237>は、不動産再生を手掛ける不動産デベロッパーである。1998年にワンルームマンションの仲介業務を行う会社として設立され、その後2006年に東証マザーズ市場に上場した。2011年には中古ビルを結婚式場(THE PLACE of TOKYO)に再生し、ブライダル業界で大評判となった。その後、大多喜ハーブガーデン、蓮田ショッピングセンター(現在は売却済)、和歌山マリーナシティの一部施設を取得し、事業の再生・運営に取組んでおり、不動産開発の枠にとらわれない再生事業を展開している。2018年11月にはTOBにより(同)インバウンドインベストメントが筆頭株主となり、インバウンド×不動産戦略により次の成長ステージに挑んでいる。

2. 事業内容
同社の事業セグメントは、プリンシパルインベストメント事業とソリューション事業、その他の3つである。

プリンシパルインベストメント事業は、いわゆる不動産投資・再生を行う事業である。全国の商業ビル、オフィスビル、レジデンス等幅広い中古物件が対象であり、不良債権処理や企業の資産リストラ、所有者の経済的理由で市場に放出された物件を手掛ける場合が多い。投資は自己勘定で行われる場合もあれば、JV方式などで他社と共同で行う場合もある。購入後はエリアの特性やニーズに合わせたバリューアップを行った上で売却する。2019年3月期第3四半期は、全社売上の80.5%、全社営業利益の84.8%と同社の柱となっている。

ソリューション事業には、1)販売不動産として購入した物件の賃貸、2)プロパティマネジメント(建物管理、クレーム対応、清掃、巡回、検針、賃料回収など)、3)コンサルティング(M&A、不動産仲介含む)の3つの事業モデルがある。2019年3月期第3四半期は、全社売上の14.0%、全社営業利益の15.9%。収益を下支えし、安定して販管費を賄う重要な事業である。

その他の事業セグメントには、連結子会社である大多喜ハーブガーデンの企画・運営が含まれる。大多喜ハーブガーデンは2014年の買収当初は赤字体質だったが、事業再生が進捗し、2018年3月期以降は収支均衡に近く、堅調である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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