ドル売りが優勢 米国債利回りが低下しておりドル円も追随=NY為替前半
きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となっており、ドル円は110円台後半から110.60円近辺まで下落している。きょうは経済指標の発表もない中で米国債利回りが低下しており、ドル円も追随しているようだ。ただ、米株が底堅く推移しており、リスク選好の雰囲気もあることから、ドル円の下値は支えられており下押す動きまでは出ていない。下にも行けず、上にも行けない状況が続いている。
市場は米中貿易協議の行方に注目している。きょうはトランプ大統領と中国の劉副首相が午後に会談する予定。農産物中心に中国は米国からの輸入を増加することで合意しそうなものの、知的所有権や、中国経済の構造改革では隔たりが依然として大きいようだ。市場では3月1日の関税引き上げ期限は延期されるものの、無くなるということはなく、今後も協議を継続して行くことになるのではと見ているようだ。
今週はFOMC議事録が発表され、バランスシート縮小の年内終了をFOMCメンバーのほぼ全員が支持していることが明らかとなった。ただ、市場が期待している利上げ停止については意見が分かれており、今後の経済指標次第ということで利上げの可能性は残している。発表後はドル買いの反応が見られていたが、FRBが慎重になっていることは明白でドル買いの反応は続いていない。
今週のドル円は110円台での狭い範囲での値動きが続いたが、200日線の手前で踊り場に来ており、次の材料を待っている状況のようだ。
ユーロドルは買い戻しが優勢。この日発表のドイツの企業景況感指標は予想範囲内ではあったものの4年ぶりの水準に低下し、ドイツ企業のモメンタムの弱さが示された。ユーロドルは1.1320ドル近辺まで値を落としていた。ただ、NY時間に入ると1.1355ドル近辺まで一時戻している。しかし、本日1.1365ドル付近に来ている21日線の上値抵抗として機能しており、下向きの流れは続いているようだ。
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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