クラフトが大幅安 154億ドルの減損処理で予想外の赤字決算=米国株個別

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/02/22 23:45

 クラフト・ハインツが大幅安。株価は寄付きから売りが先行し、40ドルを割り込み最安値を一気に更新している。10-12月の決算を発表しており、調整後の1株利益は黒字だったものの、GAAP基準の1株利益は赤字に転落した。「クラフト」や「オスカーマイヤー」の商標といった資産ののれん代償却など有名ブランドの減損処理を154億ドル計上したことが響いた。四半期配当の減配も発表しており、従来の0.625ドルから0.40ドルに引き下げている。また、10月にSECから調達慣行を巡り召喚状が届いたことも公表。

 今回の決算でブランドの一部が消費者嗜好の変化で価値が大きく低下したことを認めた格好となった。

 同社は声明で今年の業績は逆風に晒され可能性を示唆し、1-3月期のEBITAは2桁の下落が予想されるとしている。ブランドや資産の売却も視野に入れているとした。

(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.55ドル(予想:0.55ドル)
・1株利益(GAAP):-10.34ドル(予想:0.94ドル)
・売上高:68.9億ドル(予想:69.4億ドル)
・中核的売上高:2.4%増
・四半期配当:0.40ドル(従来:0.625ドル)

(NY時間09:45)
クラフト・ハインツ 35.44(-12.74 -26.44%)

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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