FOMC議事録待ちで全般に小動き、ポンドは上値重い=ロンドン為替概況
FOMC議事録待ちで全般に小動き、ポンドは上値重い=ロンドン為替概況
20日のロンドン市場は、全般に小動き。米FOMC議事録の公表をNY午後に控えて様子見ムード。そのなかではポンドの上値が重い。前日のユーロ売り・ポンド買いに調整が入っている。英製造業関連指標は予想を上回ったが反応薄。保守党3議員が離党して、新グループに合流するとの報道にはポンド売りで反応した。ポンドドルは1.30台前半、ポンド円は144円台前半へと軟化。ユーロポンドは0.87台乗せへと反発。ユーロドルは1.13台前半、ユーロ円は125円台後半に高止まり。ドル円は111円手前で上昇一服し、110円台後半での揉み合いに。南アランドは、政府の財政赤字拡大見通しを受けて下落。今後、リスク回避の動きにつながる可能性も。
ドル円は110円台後半での取引。東京市場ではゴトウビ関連のドル買い・円売りで110.91レベルまで買われた。ロンドン市場では朝方に110.95レベルまで高値を伸ばした。ただ、111円台には届かず売り戻されている。取引中盤には110.75近辺へと軟化。南アランドが政府の財政赤字拡大見通しを受けて急落しており、円買い圧力に波及する面もややみられている。
ユーロドルは1.13台前半での取引。米FOMC議事録の公表を控えて静かな取引となっている。序盤に1.1358レベルまで買われたが、上値は重く1.1325レベルまで反落。ユーロ円は125.80台に上昇したが上値は重く、125.50割れ水準までの反落。ただ、1月のドイツ生産者物価指数は前月比+0.4%と上振れたが反応薄。ラガルドIMF専務理事は、独成長見通しを一段と下方修正する見込み、と独紙が報じた。プラートECB理事は、TLTROについて近く検討すると述べた。
ポンドドルは1.30台前半での取引。東京市場でつけた1.3076レベルを高値にその後はジリ安の動き。ロンドン市場では1.3012レベルまで下押しされた。ポンド円も東京市場での145.05レベルを高値に売り戻されている。ロンドン市場では144.13レベルまで下押し。足元ではいずれも下げ一服。対ユーロでポンド売りが先行したが、再びポンド買いの動きとなっている。英製造業関連指標は予想を上回ったが反応薄。保守党3議員が離党して、新グループに合流するとの報道にはポンド売りで反応した。メイ英首相とユンケルEU委員長が会談しているが、まだ内容についての報道はない。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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