英保守党の信任投票実施めぐりポンド神経質に振幅も、全般に小動き=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/12/12 21:31

英保守党の信任投票実施めぐりポンド神経質に振幅も、全般に小動き=ロンドン為替概況

 12日のロンドン市場は、ポンドが神経質に振幅。英保守党で党首であるメイ首相に対する信任投票が実施されるとの発表に相場が反応した。ポンド売りが先行したあとは、反発の動きをみせている。ポンドドルは1.24台後半まで下押しされたあとは、1.25台後半まで反発した。メイ首相を支持する議員が多数だと報じらている。明日の東京早朝には結果が判明する見通し。全般的には、リスク動向は改善している。米中貿易摩擦が緩和される兆しがあるとして、欧州株や米株先物が上昇。NY原油先物も買われている。ドル円113円台前半、ユーロドル1.13台前半、ユーロ円128円台半ばを挟んでの揉み合い商状が続いている。まずは、このあとNY市場での米消費者物価指数の結果を見極めたい。

 ドル円は113円台前半での取引。東京序盤に113.52レベルの高値をつけたあとは、上値を抑えられている。ロンドン序盤にも113.50台を試したが、高値更新には至らなかった。その後の下げは113.39レベルまでの小動き。欧州株が続伸しているものの、ドル円は動意薄となっている。

 ユーロドルは1.13台前半での取引。前日NY市場での下落の動きは一服。じり高となっている。ただ、レンジは1.1315から1.1338レベルと狭い。ユーロ円は128.30近辺から128.66レベルまでの上下動。ポンド相場に振幅に連れた動き。イタリア修正予算についての新たな動きはまだみられていない。待ちのムード。

 ポンドドルは1.25台後半での取引。英保守党のメイ党首に対する信任投票を行うとの発表で神経質に振幅している。当初はポンド売りが先行し、ポンドドルは1.2478レベルまで下落。前日安値を割り込んで、昨年4月以来の安値水準となった。しかし、その後は買い戻しが優勢になり、1.2585レベルまで反発している。英BBCによると153名の保守党議員がメイ首相を支持しており、不支持は33名にすぎないとしている。市場にはメイ首相が信任されるとの思惑が優勢になっている。これに、前日からのポンド売りポジションを巻き返す動きも加わった。ポンド円は141.53レベルまで下落したあと、142.72レベルまで反発している。信任投票結果はあすの日本時間午前6時前後に判明するとみられている。
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

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