ドル円、下値は買いの好機か=NY為替チェック

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/11/20 02:36
 NY時間の昼になってドル円は112.50円近辺で推移している。きょうのNY市場はリスク回避の雰囲気も出ており、ドル円は戻り売りに押されている。円高のほか、ドル売りの動きもドル円を圧迫している状況。先週からのパウエルFRB議長をはじめとしたFRB幹部の発言から、FRBが慎重姿勢を強めているのではとの見方につながっており、来年の利上げ期待を後退させているようだ。9月のFOMCメンバーの金利見通しでは12月利上げのほかに、来年はあと2回との見方がコンセンサスとなっていた。

 先週、ロイターが伝えた年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の高橋理事長のインタビューが下げの一因との指摘も聞かれる。同理事長は、為替変動リスクを抑制するためのヘッジ取引を実施する体制を整えたと語っていた。足元で為替ヘッジを実施したかは明言しなかったものの「法律上通貨の制約はない」との認識も併せて示したという。

 GPIFの為替ヘッジへの姿勢転換があるのではとの見方がドル円の上値を重くしているとの指摘もあるが、市場からは今すぐにGPIFが姿勢を変更するとも思われず、下値は買いの好機との見方も出ているようだ。

USD/JPY 112.52

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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