タイソン・フーズが下落 食肉の供給過多への懸念残る=米国株個別

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/11/14 00:41
 食肉加工のタイソン・フーズが下落。7-9月期決算を発表しており、1株利益は予想を上回ったものの、来年度の通期利益見通しが予想を下回ったことが嫌気されている。世界の食肉市場は供給が十分なされており、同社の輸出を圧迫していることが今回の決算見通しで示された。世界最大の豚肉消費国である中国や、メキシコが対抗関税を実施しており貿易問題の影響も影を落としている。

 需要減や他の食肉との競争で米国内の鶏肉価格の下落が続いているほか、今年の米国内の赤肉や鶏肉の生産は過去最大に膨れ上がり来年も拡大が見込まれるなか、供給過多への懸念は残る。

(7-9月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.58ドル(予想:1.35ドル)
・売上高:100億ドル(予想:102.8億ドル)
・営業利益率:8.3%
  鶏肉:5.6%
  豚:6.7%
  牛:8.9%
・販売量:2.7%増

(通期見通し)
・1株利益(調整後):5.75~6.10ドル(予想:6.05ドル)
・資本投資:15億ドル

(NY時間10:30)
タイソン・フーズ 57.58(-4.03 -6.54%)

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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