中国とイタリアへの懸念がドル円を押し下げる=NY為替チェック

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/10/19 02:05
 NY時間に入ってドル円は売りが強まっており112円台前半に下落している。米株に売りが強まっており、ダウ平均の下げ幅が一時300ドルを超える中、リスク回避の雰囲気がドル円を圧迫している。一時112.10円近辺まで下落したが、いまのところ米株と伴に下げ渋る動きも見せており、112円台は維持している格好。

 きょうは中国とイタリアがドル円を圧迫している模様。中国は米中貿易問題への懸念から株式市場の下げが止まらず、きょうの上海総合指数は2500ポイントを割り込んでいる。2014年11月以来の水準まで下落しており、大暴落した2015年の安値水準を既に下回っている。

 一方、イタリアのほうはEUがイタリア予算案を受け入れを拒否する姿勢を示しており、きょうのイタリア債は大きく下落している。ECBのドラギ総裁は同国は世界経済のリスクの一つと指摘しており、ここにきて急速に懸念を高めているようだ。

 目先は112円ちょうどがサポートとして意識されるほか、112円を割り込むと今週の安値111.65円が次のサポートとして意識される。

USD/JPY 112.19

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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