10月16日の仮想通貨市場【フィスコ・ビットコインニュース】

配信元:フィスコ
投稿:2018/10/16 18:00
16日のビットコインは、71.4~72.9万円で推移した。72万円を手前にもみ合いが続くなか、午後2時頃に73万円近くまで急上昇したものの、30日移動平均線が位置する73.2万円には届かなかった。香港拠点の大手海外取引所ビットフィネックスは15日午後5時半頃、一部のユーザーに対して中止していた法定通貨の入金再開について24時間以内にアナウンスするとの方針を示していたものの、期限である午後5時に近づいても動きがみられず、懸念から売りが強まり上昇前の水準まで戻した。なお、同取引所は午後5時を幾分過ぎてから、数時間内にも入金の受付を再開するという方針を示している。

ビットフィネックスは11日に法定通貨の米ドル、ユーロ、日本円、ポンドの入金を停止したことが報道され、法定通貨の残高がないユーザーはビットコインなどメジャーな仮想通貨取引をする場合にテザーなど他の仮想通貨建てでしか取引できない環境が生まれていた。ビットフィネックスは今年2月、テザー不正発行疑惑でアメリカ商品先物取引委員会から召喚された他、今月に入ってからは超過債務の噂が流れていた取引所。今回の法定通貨入金の一時中止などの公式アナウンスが遅れたことや、同取引所上で米ドルペッグの仮想通貨テザー(USDT)の価格が低下し、米ドルとの価格乖離が起こったことなどから、一時テザーからビットコインなど他の仮想通貨へ交換する動きが加速した。

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配信元: フィスコ