概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は反落、通貨レアル安が圧迫材料

配信元:フィスコ
投稿:2018/09/04 11:24
【ブラジル】ボベスパ指数 76192.75 -0.63%
3日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比484.78ポイント安(-0.63%)の76192.75で取引を終えた。76675.50から75728.88まで上昇した。

売りが先行した後はマイナス圏で一進一退の展開を示した。通貨レアルが米ドルに対して大幅に反落したことが警戒され、ブラジル株に売り圧力が強まった。また、成長鈍化も引き続き圧迫材料。一方、経済指標の改善が指数をサポートした。8月のマークイット製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.1となり、前月の50.5を上回った。

【ロシア】MICEX指数 2346.08 +0.01%
3日のロシア株式市場は小幅続伸。主要指標のMICEX指数は前日比0.23ポイント高(+0.01%)の2346.08で取引を終了した。2339.39から2353.09まで上昇した。

終始前日の終値近辺で推移した。経済指標の改善が支援材料。8月のマークイット・製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.9となり、前月の48.1からやや改善した。一方、米国市場が休場だったため、積極的な取引は手控えられた。

【インド】SENSEX指数 38312.52 -0.86%
3日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比332.55ポイント安(-0.86%)の38312.52、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同98.15ポイント安(-0.84%)の11582.35で取引を終えた。

プラス圏でもみ合った後は後半にマイナス圏に転じた。外国人投資家(FII)の売り継続が圧迫材料となった。また、この日のアジア市場が総じて軟調だったこともインド株の売り圧力を強めた。このほか、通貨ルピーの先安感が根強いことや、貿易問題を巡る米中摩擦の激化なども引き続き警戒された。

【中国本土】上海総合指数 2720.73 -0.17%
週明け3日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比4.52ポイント安(-0.17%)の2720.73ポイントと5日続落した。

米中貿易戦争の警戒感が重し。中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象)について、「9月5日(現地時間)の意見公募手続き終了後、早期に発動される」の観測が流れている。もっとも、下値は限定的。指数は節目の2700ポイントを一時割り込んだものの(2692.36ポイント)、「相場の下落局面では国家隊(政府系ファンドなど)が買い支えに入る」との思惑は根強く、中盤から下げ幅をやや縮小した。


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配信元: フィスコ