理想科学が一時１６％高、１９年３月期業績予想の上方修正と自社株買いを好感

　理想科学工業<6413.T>が急伸し一時、前日比３７８円（１６．３％）高の２６９９円まで買われている。７月３１日の取引終了後１９年３月期の連結業績予想について、売上高は８５５億円（前期比横ばい）を据え置いたものの、営業利益を３８億円から４０億円（同３．４％増）へ、純利益を２４億円から２８億円（同７．７％減）へ上方修正したことが好感されている。

　米州や欧州でインクジェット事業が好調に推移したほか、アジア事業の拡大で第１四半期決算が売上高２０５億６４００万円（前年同期比１．９％増）、営業利益１３億９５００万円（同６６．０％増）、純利益１０億４２００万円（同４８．４％増）と計画を上回る大幅増益となったことが要因としている。

　また同時に、上限を５４万株（発行済み株数の１．４９％）、または１０億円とする自社株買いを発表したことも好材料視されている。取得期間は８月２１日から９月２０日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行および株主への利益還元が目的としている。

出所：minkabuPRESS