ＧＥが続落 ＦＣＦの見通し下方修正を嫌気＝米国株個別

　ＧＥが続落。取引開始前に４－６月期決算を発表しており、１株利益、売上高とも予想を上回った。決算公表後の時間外取引で株価は上昇していたが、取引開始後は売りに押されている。市場では２０１８年度のフリーキャッシュフロー（ＦＣＦ）の見通しを下方修正したことが嫌気されている。

　工業用ＦＣＦの見通しを従来の６０～７０億ドルから６０億ドルに引き下げた。第２四半期時点のへーカーヒューズからの配当を含む工業用ＦＣＦは２．５８億ドルのみと前年から１億ドル減少。通期の利益見通しは据え置いているが、ＦＣＦの見通しを下方修正する中、利益見通しの達成についても疑問が生じているようだ。

（４－６月・第２四半期）
・1株利益（調整後）:0.19ドル（予想:0.18ドル）
・売上高:301億ドル（予想:293.8億ドル）
　　電力事業：75.8億ドル
　　再生可能エネルギー：16.5億ドル
　　石油ガス：55.5億ドル
　　アビエーション：75.2億ドル
　　ヘルスケア：49.8億ドル
　　輸送：9.42億ドル　　
・受注残：3767億ドル
・受注高：311億ドル
・工業用FCF：2.58億ドル

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：1.00～1.07ドル（予想：0.95ドル）。
・工業用FCF：60億ドル（従来：60～70億ドル）

（NY時間10:47）
ＧＥ　13.14（-0.59　-4.30%）

minkabu PRESS編集部　野沢卓美