トルコリラ/円チャート分析
来る24日(日)、注目のトルコ大統領選・議会選が実施され、その結果はトルコリラの今後の動向に大きな影響を与えそうです。
上図チャートより、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の下方に位置していること、そして、3) ローソク足の上方に赤色の雲(=抵抗帯)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があることから、足もとでは上方硬直性相場が継続していることが見て取れます。
上図チャートのポイントは3点。まず1点目は、赤色の雲(=抵抗帯)の厚さ。22日時点では、雲の上下辺である先行1・2スパンに比較的大きな乖離が生じていることから、上値に対する抵抗圧力は強いと見るべきでしょう。
2点目は、BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに向かって収縮する“スクイーズ”となっていること。これは、相場の力を溜め込むシグナルと言われており、次なる拡張(=“エクスパンション”)に向けて相場の方向性を探る時間帯と言えそうです。
そして3点目は、SS(スローストキャスティクス)の動向。22日時点では、SSを構成する2本の線が「売られ過ぎ」を示唆する20%ライン付近で交差しつつあります。
(上図黄色丸印) 上図チャートからも分かる通り、2本の線が20%ライン付近で交差し、その後右肩上がりとなる“ゴールデン・クロス”が示現したケースでは、短期的な上昇である「戻り」が確認できます。(上図青色丸印)
これからの時間において、仮に“ゴールデン・クロス”が示現した場合は、BB・+2σライン、あるいは先行2スパンを基準とする24.60円付近までの「戻り」を想定すべきでしょう。その一方で、逆張り系オシレーター指標特有の“フェイク(ダマし)”(上図赤色四角印)もあり得るため、注意が必要です。
トルコリラ/円の足もとにおける“重要な関門”となり得るメルクマールは2つ。
その2つとは、BB・-2σライン(≒22.87円、Bid基準値、黄色矢印)と5/23時安値(=22.22円、Bid基準値、上図青色三角印)。特に後者である22.22円を終値レベルで下回った場合は、下降モメンタムが強まる可能性も。
最後に、巷間「選挙は水物」と言われていることもあり、選挙という不確定要素を主体として投資戦略を立てることは非常にリスキーと言えます。24日(日)の選挙結果を受け、その後の東京市場や欧州市場、さらにNY市場の動向を見極めてからのエントリーでも遅くはないと考えます。
『投資に見逃し三振はない』(ウォーレン・バフェット氏)という言葉にもある通り、「待つこと」「見極めること」が一番のリスク回避となる可能性もあることから、いつも以上に冷静な観察眼、そして判断が必要なのかもしれません。
いずれにしても、週明け25日(月)のトルコリラ/円は、選挙結果を受けてチョッピー※な相場展開となり得ることが想定されるため、繰り返しながらリスクマネジメントを主体とした“守り”に注力すべきでしょう。 (※変わりやすく、不規則・不安定な状態のこと)
上図チャートより、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の下方に位置していること、そして、3) ローソク足の上方に赤色の雲(=抵抗帯)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があることから、足もとでは上方硬直性相場が継続していることが見て取れます。
上図チャートのポイントは3点。まず1点目は、赤色の雲(=抵抗帯)の厚さ。22日時点では、雲の上下辺である先行1・2スパンに比較的大きな乖離が生じていることから、上値に対する抵抗圧力は強いと見るべきでしょう。
2点目は、BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに向かって収縮する“スクイーズ”となっていること。これは、相場の力を溜め込むシグナルと言われており、次なる拡張(=“エクスパンション”)に向けて相場の方向性を探る時間帯と言えそうです。
そして3点目は、SS(スローストキャスティクス)の動向。22日時点では、SSを構成する2本の線が「売られ過ぎ」を示唆する20%ライン付近で交差しつつあります。
(上図黄色丸印) 上図チャートからも分かる通り、2本の線が20%ライン付近で交差し、その後右肩上がりとなる“ゴールデン・クロス”が示現したケースでは、短期的な上昇である「戻り」が確認できます。(上図青色丸印)
これからの時間において、仮に“ゴールデン・クロス”が示現した場合は、BB・+2σライン、あるいは先行2スパンを基準とする24.60円付近までの「戻り」を想定すべきでしょう。その一方で、逆張り系オシレーター指標特有の“フェイク(ダマし)”(上図赤色四角印)もあり得るため、注意が必要です。
トルコリラ/円の足もとにおける“重要な関門”となり得るメルクマールは2つ。
その2つとは、BB・-2σライン(≒22.87円、Bid基準値、黄色矢印)と5/23時安値(=22.22円、Bid基準値、上図青色三角印)。特に後者である22.22円を終値レベルで下回った場合は、下降モメンタムが強まる可能性も。
最後に、巷間「選挙は水物」と言われていることもあり、選挙という不確定要素を主体として投資戦略を立てることは非常にリスキーと言えます。24日(日)の選挙結果を受け、その後の東京市場や欧州市場、さらにNY市場の動向を見極めてからのエントリーでも遅くはないと考えます。
『投資に見逃し三振はない』(ウォーレン・バフェット氏)という言葉にもある通り、「待つこと」「見極めること」が一番のリスク回避となる可能性もあることから、いつも以上に冷静な観察眼、そして判断が必要なのかもしれません。
いずれにしても、週明け25日(月)のトルコリラ/円は、選挙結果を受けてチョッピー※な相場展開となり得ることが想定されるため、繰り返しながらリスクマネジメントを主体とした“守り”に注力すべきでしょう。 (※変わりやすく、不規則・不安定な状態のこと)