【これからの見通し】ポンド相場に引き続き注目も、全般的には週末ムードに

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/06/22 15:55
【これからの見通し】ポンド相場に引き続き注目も、全般的には週末ムードに

 昨日の英中銀金融政策委員会(MPC)では政策金利が予想通り据え置きとなったが、その票割れの変化に市場は大きく反応した。前回は7対2だったが、今回は6対3と予想外に利上げ派が増加した。チーフエコノミストのホールデン氏が利上げ派に加わった。ポンド相場は急伸し、対ドルや対円では現在も前日からの高値水準を維持している。この後の海外市場では、特段のポンド関連の材料はみられず、このまま一段高となるのか、その動向が注目される。

 その他の材料としては、カナダの注目経済指標が発表される。4月の小売売上高と5月の消費者物価指数が日本時間午後9時半に発表される予定。小売売上高は前月比横ばい、自動車除く前月比+0.5%と予想されており、強弱感はまちまち。一方、消費者物価指数は前月比+0.4%、前年比+2.6%といずれも前回から伸びが加速する見込み。また、カナダドルにとってはOPEC総会を受けた原油相場動向も影響しそうだ。

 このあとのロンドン市場では、フランスGDP・確報値(第1四半期)、ドイツ製造業と非製造業のPMI・速報値(6月)、ユーロ圏製造業と非製造業のPMI・速報値(6月)が発表される。ユーロドルは前日の下落局面では1.15台割れを回避しており、足元では1.16台での取引。週末を控えてショートカバー圧力が続くのかどうか。

 今週のドル円相場は、109円台後半から110円台後半での神経質な取引が続いている。米中貿易戦争の話題が散発的にでるなかで、株式市場が不安定な動きをみせていることが、ドル円の方向性欠如につながっているようだ。きょうも神経質な展開が続きそうだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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