【買い】富士ソフト(9749)システム構築分野が好調◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2018/04/24 09:59

システム構築分野が好調

業種:情報・通信
時価総額:1410億円
PER:23.90倍
PBR:1.25倍

【18年12月期は5期連続営業増益見通し】
2/15に発表した18年12月期連結業績予想で、売上高1870億円(前期比3.4%増)、営業利益100億円(同3.0%増)、純利益59億円(同1.8%増)と5期連続で営業増益を見込んでおり、好感されている。
FA向け機械制御系や自動車関連のシステムインテグレーション(SI)が牽引役となる見通し。また流通や金融業向けSIも伸長する見通し。なお17年12月期決算は、売上高1807億7300万円(前の期比10.1%増)、営業利益97億700万円(同10.3%増)、純利益57億9700万円(同15.0%増)だった。

【NEDOの次世代産業用ロボットに関する委託研究を開始】
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託研究「次世代 FMS(フレキシブル生産システム)を実現する再利用性の高いハードウェアプラットフォーム開発」を開始。既存ロボットのオープンソース化、複数のロボットの協調制御により、多品種少量生産における導入・運用コストを3割削減し、製造業や食品業など幅広い業種での応用を目指す。

【子会社サイバーコムが貢献】
同社が51.8%を保有するサイバーコムの業績が好調。車載向け中心に高い競争力を持つ。IoT時代のインフラに必須とみられている次世代高速通信規格「5G」で商機を捉えるとの思惑が強い。5G分野では世界の通信事業者や通信関連機器メーカーが2020年の商用化を1年前倒しして2019年にする方向で注力しており、日本も官民を挙げてその流れに乗る方向にある。


独立系のソフト開発大手。家電向け等組み込み系ソフトに強みがあり、アウトソーシングも手掛ける。

(4/24現在)
5/9追記 5/10に決算を控え上値追いに期待がかかる。機械制御系や自動車関連の組込みソフトが好調で前年のデータセンター改修費用約1億円が剥落し、不採算案件も減少した。室内の温度・気流を可視化できる「環境ウォッチ」を開発し注目を浴びる。

5/22追記 5/10に決算を発表。18年12月期第1四半期の連結経常利益は前年同期比30.5%増の30.2億円に拡大し、上期計画の44.1億円に対する進捗率は68.6%に達し、5年平均の52.5%も上回った。直近(1Q)の売上営業利益率は前年同期の5.1%→5.9%に改善した。決算発表後は高値追いの展開が続き、市場の一部では目標株価を5500円に設定している観測がある。
配信元: 達人の予想

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