シンフォニアが頑強な動き、ＥＶ市場急拡大に迎撃システム導入でも思惑増幅へ

　シンフォニア[東１]（6507）は、７円高の375円と続伸。５日に年初来高値377円と買われた後も頑強な動きとなっています。

　国際エネルギー機関（ＩＥＡ）は７日に電気自動車（ＥＶ）などの世界累計販売台数が2016年に約200万台に達したと発表しましたが、20年には累計2000万台と大きく増えるとの観測もあり、ＥＶ市場が急拡大するとの見通しから、関連銘柄として見直し買いが入ったと思われます。

　同社が、ＥＶ向けにインホイールモータやインバータ、ＩＰＭモータ、メーターパネル、ＥＣＵ、アクティブマスダンパ、ドア用電磁クラッチ、ワンショットクラッチを手掛けていることが注目されたようです。

　ＥＶベンチャーの株式会社ＦＯＭＭ（代表取締役：鶴巻日出夫殿、本社：神奈川県川崎市）と特殊陶[東１]（5334）、大同工[東１]（6373）は、世界最小クラスの４人乗りの超小型ＥＶ「ＦＯＭＭコンセプトＯｎｅ」を2014年２月に開発しましたが、シンフォニアのインホイールモータが、「ＦＯＭＭコンセプトＯｎｅ」に初採用。この10月にタイで量産する計画ですし、他社への採用も期待されます。

　また、同社が航空機用発電システムメーカーで、「こうのとり」2号機／H-2Bロケット2号機に空気循環用に同社のファンをはじめ、第2段ロケットと補助ロケットＳＲＢ姿勢制御用にサーボアクチュエータとコントローラ搭載されているほか、国際宇宙ステーションに補給物資を運ぶ宇宙船（HTV）にも同社開発製品が搭載されています。新たな陸上配備型の迎撃システム「イージス・アショア」と「地上配備型ミサイル迎撃システム（ＴＨＡＡＤ）」の導入が検討されていますが、新型基幹ロケット「Ｈ３」の開発にも参画していますから、その恩恵を受けるとの思惑が増幅しています。

　ＥＶや防衛・宇宙のほか、ｉＰＳ細胞を増やす際に発生する目的外の細胞を効率良く取り除く装置を９月メドに発売、ＬＥＤ・パワー半導体向けに基板自動搬送装置も手掛けてますので、切り口は豊富と言えます。

　同社は本年５月１日で創業100年を迎えましたが、本年１月１日から来年３月31日までを創業100年事業期間と位置づけ、事業活動してします。今３月期営業利益は76億円（前期比45.6％）と続伸予想で、予想ＰＥＲ11倍台と割安感があります。

　短期には389円（リーマンショック前の2008年４月高値）奪回から一段高。上昇に弾みが付けば、中期では459円（07年４月高値）、長期では628円（06年４月高値）を目指す可能性もありそうです。

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■トリケミカル［ＪＱ］（4369）
1130円紹介（2016/3/31）→2547円（2016/10/26）まで上昇

　今後も投資に役立つ視点で投稿していきますので、是非注目して下さい。

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