相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2017/06/16 21:08

(8628)松井証券

 四季報によると、下期はトランプ相場で手数料収入が底打つも、上期の低調を補いきれず。営業益続落。18年3月期は株式相場の堅調推移を前提に株委託手数料が上向く。金融収益もじわり復調。利益下げ止まる。ベンチャーのアルパカと提携。人工知能技術を活用したFXの投資好機通知サービスを5月投入。投信はアクティブ型も含め、取り扱い銘柄の拡充図る。

 4月27日発表。2017年3月期決算は、前期比で営業利益は-31.3%の149.39億円、経常利益は-31.1%の150.44億円と大幅減収・減益で着地。2018年3月期予想は未発表。

 2012年6月4日の372円を安値に、11月13日の516円からはアベノミクス相場にサポートされて大幅上昇となり、上昇トレンド(A)を形成しました。この中で2013年12月27日の1355円でピークとなり、上昇トレンド(A)を切って下落となり、2014年10月17日の898円まで下げ、ここを安値に2015年3月24日の1200円まで上昇後、三角保ち合い(B)となりました。この三角保ち合いが煮詰まってきたところで下放れとなり、2016年3月8日の1042円を高値にゆるやかな下降トレンド(C)へ移行しました。この下降トレンド(C)の中で11月9日に775円で底打ちとなり、12月12日の1036円まで上昇して、いったん下降トレンド(C)を上にぬきました。その後、今年の4月13日の859円まで押し目を入れ、5月17日に904円で買転換となっています。
 
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(2212)山崎製パン

 四季報によると、上期まで一部製品剥落影響残る。だが、『ランチパック』など菓子パン、高単価の食パンが好調維持し採算向上。コンビニの赤字も減る。物流費増、原料安恩恵一服でも営業増益続く。連続最高純益。 コンビニは『塩バターパン』など自社製造生地使用の焼きたてパンで差別化、来期に黒字化へ。食パンの単価向上狙い『ロイヤルブレッドプレミアム』を投入。

 4月28日発表。2016年12月本決算は、前期比で営業利益+30.3%の351.69億円、経常利益+30.4%の369.05億円と大幅増収・増益で着地。

 2017年12月予想は、2月14日時点で2016年12月期比で営業利益+5.2%の370億円、経常利益+3.0%の380億円の見通し。4月28日時点でも変わらず。

 2013年10月9日の974円を安値とする上昇トレンド(A)が2015年9月16日の1695円の安値からやや角度の大きい上昇トレンド(B)に移行し、この中で2016年7月8日の3050円、7月20日の3030円と2点天井となってピークをつけ下降トレンド(C)へ転換しました。この中で12月8日の2071円まで下げてもみあいとなって下降トレンド(C)を横ぬけ、今年の5月1日に2150円と2点底の形をつくって6月1日に2372円で買転換となっています。
 
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(8508)Jトラスト

 四季報によると、インドネシアの貸倒引当を上期前倒し処理。韓国ののれん関連費用急減。営業黒字化。12円配継続。18年3月期は国内堅調、韓国も買収銀行フル寄与。インドネシアも割賦販売支援で営業資産が量・質大幅改善。投資事業の転社評価益見込まず。タイのGL社との協業強化。同社のインドネシアの農機具購入者への割賦販売加速支援、当社の融資残拡大のテコに。

 5月12日発表。2017年3月期本決算は、前期比で営業利益は-40.2%の-57.69億円、経常利益は-44.2%の-67.47億円の大幅な赤字で着地。

 2018年3月期予想は、17年3月期比で営業利益は100.58億円の黒字転換の見通し。

 2013年9月19日の1910円の高値から、2014年2月4日の905円まで下落したあとは、下向きの先細三角形(A)の下げとなりました。この中で2015年後半に小さな三角保ち合い(B)を形成のあと、下放れとなって、2016年2月12日の668円で底打ちとなり反発したあと小さなボックス相場(C)となって下放れし、その後ゆるやかな上昇トレンド(D)となっていましたが、11月9日の761円を安値に急騰となって、下向きの先細三角形を上放れしました。今年の2月16日の1400円まで上昇後、買われ過ぎから急落となり6月1日には786円となってほぼ行って来いの形となってスタート近くまで下落しました。2月12日の668円を安値とする上昇トレンド(F)にサポートされて、ここでもみあって6月13日に830円で買転換となっています。業績は今期黒字転換の予想ですからリバウンドが狙えます。
 
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(6331)三菱化工機

 四季報によると、油清浄機やや鈍化。企業の設備投資意欲が鈍く、化学プラントのエンジも受注不調。水素ステーション来期ずれ込みで負担重い。18年3月期はエンジの採算改善あるも受注低水準。営業益は横ばい圏。電子材料の生産、生成を行う遠心分離機の用途を深耕。新たな事業の柱に育成。SOx規制で対応システム拡販強化。造船、船舶業界向けに営業攻勢。

 5月15日発表。2017年3月期本決算は、前年同期比で営業利益は-27.4%の12.94億円、経常利益は-13.2%の13.52億円の減収・減益で着地。

 2018年3月期予想は、17年3月期比で営業利益+0.5%の13億円、経常利益は13億円とほぼ変わらずの見通し。

 2014年5月8日の153円を安値に急騰し、9月4日の582円でピークをつけました。ここから10月7日の355円まで押し目を入れたあと、11月19日の536円まで反発するものの2番天井となって再下落し、下降トレンド(A)を形成しました。この下降トレンド(A)の中で2016年1月21日に188円の安値をつけて、いったん反発するものの3月17日の267円まで戻したあと再下落となり、6月24日には170円の安値更新となりました。しかし、ここからゆるやかな上昇トレンド(C)となって下降トレンド(A)を上にぬけ、今年の4月14日の204円を安値にして5月19日には234円で買転換となっています。
 
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(4091)大陽日酸

 四季報によると、マグボトル成長続いたサーモスが国内競争激化、利益やや後退。柱の産業ガスは国内の電力代増。が、前期買収した米国北東部、豪州の2案件が通年で利益貢献。営業増益。増配。税効果の特殊要因消える。相次ぐ買収で海外の利益構成比は前期4割弱に。最大市場の米国を中心に買収と設備新増設に資金を積極投下。国内はJFE西日本製鉄所で酸素供給開始。

 5月10日発表。2017年3月期本決算は、前期比で営業利益+23.8%の536.64億円、経常利益+16.2%の501.76億円と4期連続の増収・増益で着地。

 2018年3月期予想は、17年3月期比で営業利益+6.2%の570億円、経常利益は+4.6%の525億円と小幅ながら5期連続の増収・増益の見通し。

 2012年10月1日の362円で底打ちとなり、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて大きな上昇となり、2015年3月3日に1950円で天井をつけました。このあと8月11日の1783円を2番天井にして9月29日の1099円まで下げ、10月26日の1313円まで自律反発したあと、下降トレンド(A)入りとなりました。この中で2016年6月24日の791円で底打ちとなり、下降トレンド(A)をぬけて上昇トレンド(B)へ移行しました。この上昇トレンドの中で2016年8月5日の887円の安値から今年の1月5日の1416円まで上昇し、2月7日の1285円まで押し目を入れて再上昇となり、3月2日の1485円で当面のピークとなって下落し、上昇トレンド(B)にサポートされ、5月31日に1113円の安値をつけて反発し、6月14日に1197円で買転換となっています。
 
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配信元: みんかぶ株式コラム