相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2017/06/02 17:36

(6807)日本航空電子工業

 四季報によると、柱のコネクターは中国スマホ向け伸長でも車載用が搭載車種の不振響き減益。18年3月期は中国スマホの東南ア輸出増に伴う需要を深耕。ただ前期伸び悩んだ新型コネクターに浮揚感ない。回復緩慢。1月NECが公開買い付けで当社株買い増し再子会社化。IoT技術活用し航機等の拡販狙う。建機や農業向け慣性計測装置開発、18年にGPS搭載目指す。

4月26日発表。2017年3月期本決算は、前年同期比で営業利益は-32.7%の120.59億円、経常利益は-46.0%の91.54億円と減収・減益で着地。

2018年3月期予想は、2017年3月期比で、営業利益で+32.7%の160億円、経常利益+52.9%の140億円と増収・増益に回復の見通し。

2015年6月8日の3595円をピークに本格調整となり、下降トレンド(A)入りとなりました。この中で2016年2月12日の975円で底打ちとなり、短期の上昇トレンド(B)となって6月1日の1697円まで上昇し、ここから上昇トレンド(B)を切って7月7日の1294円まで下げたあとは、終値ベースでおおよそ1300~1750円のボックス圏の動きとなっています。この中で今年の1月13日に1769円の戻り高値をつけたあと、4月18日の1271円をボックスの下限を少し切ったところまで下げて反発となり、5月9日の1601円まで上昇後、押し目を形成しています。

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(6719)富士通コンポーネント

 四季報によると、車載向け数量増。想定比円安で海外目減り僅少。海外調達費増でも前号営業益微減予想から一転増。為替差損減。無配。18年3月期も車載向けにリレー、タッチパネル底堅い。産業機器向けも伸長。中国工場移転完了し生産効率向上。増益続く。直流450V対応の電力変換器開発。EVやPHVから住宅に給電可能に。体積を他社従来品の半分に抑え訴求。

4月26日発表。2017年3月期本決算は、前年同期比で営業利益は+10%の9.98億円、経常利益は+38.5%の7.09億円の増収・増益で着地。

2018年3月期予想は、2017年3月期比で営業利益+0.2%の10億円、経常利益+26.9%の9億円の見通し。

※リレー、タッチパネル軸にサーマルプリンターや無線モジュールなど手がり、車載市場向けが好調。

2015年の4月30日の654円、7月8日の664円を2点天井にして、下降トレンド(A)を形成。この中で2016年8月5日の245円、11月9日の242円でダブル底の形となって反発し、12月22日の489円まで上昇するも長い上ヒゲの形となって反落し、今年の4月14日に305円まで下げて、上昇トレンド(B)を形成してきています。ここから4月26日の452円まで戻したあと、5月18日の363円まで押し目を入れてもみあっているところです。

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(5703)日本軽金属ホールディングス

 四季報によると、トラック架装向け好調。だがパネルは大型物件減少し一巡。箔・粉末も低調。原燃料安でも営業益は微増止まり。18年3月期はトラック架装拡大続く。液晶・半導体製造装置向け厚板も続伸。アルミナ・化成品も着実増。営業小幅増益。トラック架装の厚木工場再構築は18年度完了。インドの汎用塗料向けアルミペーストは9月生産開始。タイ工場増設。

5月15日発表。2017年3月期本決算は、前年同期比で営業利益+12.7%の302.25億円、経常利益は+7%の262.52億円と連続増収・増益で着地。

2018年3月期予想は、2017年3月期比で営業利益は-0.7%の300億円、経常利益は+6.7%の280億円の見通し。

2012年11月15日の65円を安値にアベノミクス相場にサポートされて、中長期の上昇トレンド(A)を形成中です。この中で65円の安値から短期の上昇トレンド(B)となって、2015年6月4日の237円まで上昇後、160~237円のボックス相場(C)入りとなっていましたが、2016年2月12日の161円を安値に角度の大きい上昇トレンド(D)へ移行しました。この上昇で今年の2月16日の291円の高値をつけたあと調整入りとなり、4月14日の228円まで押し目を入れて反発となり、5月16日に272円まで上昇して再び押し目を形成しています。いったん272円まで反発し大商いとなっていますので、じっくり大きな押し目を待つスタンスとなります。

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(6897)ツインバード工業

 四季報によると、18年2月期は売上の比重大きい量販向けが前下期よりずれ込んだ大型新製品寄与。OEMも新製品が貢献。前期円高で目減りの海外向けも戻る。好採算販路品も増え営業増益に復帰。為替差損は一巡。経営企画と業務企画本部を統合し連携強化。新本部下に業務改革部新設、働き方改革探る。燕三条製部品活用の新ブランドは扇風機に続き17年度第2弾投入。

4月14日発表。2017年2月本決算は、前年同期比で営業利益は-12.4%の5.16億円、経常利益は-37.6%の2.56億円の大幅減収・減益で着地。

2018年2月期予想は、2017年2月期比で営業利益は+6.6%の5.5億円、経常利益は+64.1%の4.2億円の増収・増益と回復の見通し。

2012年11月13日の155円を安値にアベノミクス相場にサポートされて上昇し、2014年8月28日の465円まで上昇。ここから10月14日の260円まで押し目を入れ、2015年4月17日の499円の高値をつけました。ここからゆるやかな下降トレンドとなって、2016年2月12日の284円で底打ちとなり、上昇トレンド(B)へ移行しています。この上昇トレンド(B)の中でボックス圏(A)を上放れして、今年の1月11日には800円の高値をつけました。ここをピークに下落となり、4月17日の498円まで下げて上昇トレンドライン(B)にサポートされ反発となって5月22日に629円で買転換の形となっています。

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(5480)日本冶金工業

 四季報によると、高機能材は海外向けが厳しいが、ステンレス一般材は国内公共工事や自動車向けに動意。原料との価格スプレッド改善し営業益上方修正。増配。18年3月期は一般材が数量やや増え価格も上向く。海外向け高機能材も底打ち。連続営業増益。新日鉄住金の日新製鋼子会社化に伴う公取委の判断でステンレス冷延鋼板の一部営業権を手中に。販路が拡大。

5月9日発表。2017年3月期本決算は、前年同期比で営業利益は+130%の43.52億円、経常利益は+443.7%の28.49億円と大幅な増収・増益で着地。

2018年3月期予想は、2017年3月期比で営業利益+31%の57億円、経常利益は+58%の45億円と引き続き大幅な増収・増益の見通し。

2012年9月5日の62円を安値とする下値を切り上げる直角三角形(A)の中で、2013年6月27日の102円を安値に急騰となって、2ヶ月強で9月24日の400円までの約4倍化となりました。ここをピークに2014年2月4日の225円まで調整したあとは、三角保ち合い(B)へと移行し、この煮詰まったところで2014年7月30日の352円を高値に下降トレンド(C)へ転換しました。この下降トレンド(C)の中で、2016年2月12日の94円で底打ちとなり、7月8日の111円を2点底にして大幅上昇となり、5月11日に269円まで上昇して押し目となっています。

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配信元: みんかぶ株式コラム