「コジテク(小次郎講師の使えるテクニカル分析講座)実践編」第65回、そして第2部第20回!
□皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
■助手のムサシです。よろしくお願いします。
□今日はボリンジャーバンドの14回目。そして本日もボリンジャーバンドの極意書の続き。
■小次郎講師今月のお知らせ
【セミナー】
■会場セミナー
10月3日(土)名古屋17日(土)大阪31日(土)東京、岡地セミナー
「一目均衡表研究」
http://www.okachi.jp/seminar/detail20151003.php
10月3日(土)コモディティフェスティバル大阪
「コモディティ投資の魅力」
http://cfes.jp/
10月18日(日)投資の学校セミナー
「資金管理徹底研究」
http://toushi-school.net/
11月3日パンローリング小次郎講師の出版記念特別セミナー
「移動平均線大循環分析」
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?c=2011279100009
■オンラインセミナー
10月22日(木)efx.com証券
「激動の相場環境、資金管理を制するものがトレードを制する」
https://mypage.sec-efx.com/forms/seminar_common/seminar_detail.php?id=425&_ga=1.48136804.2144993937.1435105791
【メディア】
10月23日(金)
ラジオNIKKEI夜トレ出演予定
http://www.radionikkei.jp/yorutore/
1、ボリバンを使って9つのパターンに分ける
□この図は前回解説したことをまとめたもの。拡大して見てほしい。ミッドバンドから読み取ったトレンドとバンド幅の状態で9つのパターンに分けられた。
■バンド幅の状態とはバンド幅が拡大している、横ばい、縮小しているという分類ですね。
□そうだ。その9パターンで現状分析が出来、その中でどこがトレードチャンスかということを前回勉強した。そこまではOKかな?
■OKです。
□ボリンジャーバンドは、移動平均線であるミッドバンドとボラティリティを表すバンド幅と、ストキャスの進化形である%bチャートを組み合わせたものだったね。で、%bチャートとは、価格が相対的にどれくらい高いか低いかを偏差値で表したものだったね?
■覚えています。+2シグマの位置が偏差値70、+1シグマの位置が偏差値60、ミッドバンドの位置が偏差値50、-1シグマの位置が偏差値40、-2シグマの位置が偏差値30でしたね。
□よく覚えたね。価格の高さを偏差値で表せば、どれくらい高いかが客観的に評価できる。ということで価格が+2シグマを超えたら、天才的に高いと位置づける。ということでこのゾーンを天才ゾーンと名付けたい。
■東大に入れるくらいの高さですからね。
□価格が+1シグマから+2シグマの間なら秀才的に高いとわかる。ということでここは秀才ゾーン。
■なるほど、人気大学の偏差値ですね。60代と言うと
□秀才は上昇志向が強い。安定上昇をするのがこのゾーンということがよくわかる。
■公務員型と思えばいいですか。
□だね。価格がミッドバンドから+1シグマの間なら中の上、ミッドバンドから-1シグマの間なら中の下といったところ。-1シグマから―2シグマの間を鈍才ゾーン、それより下を変人ゾーンと色分けした。
■―2シグマ以下は変人なんですね。まあ、変人と天才は紙一重といいますからねえ。
□余計な話はいい。そのように偏差値で価格の高さを分類すると6つに分類できる。ミッドバンドとバンド幅で9種類に分類したわけだが、その後、価格の偏差値の位置でそれぞれお6つのゾーンに分類できる。
■すごい。すると、9×6で54パターンになります。
□そうだね。しかし、その中にはありえないパターンがあるので、実際はもっと少ない。でもこうやってパターンに分けていけば現状が簡単に分析できるのだという考え方は大事。
2、9つのパターンを6つのゾーンでさらに詳しく現状分析
□さて、ではこれからの解説は前回の解説をさらにバージョンアップしたもの。パターン別分析にゾーンという要素を加えていく。前回の復習も兼ねて聞いてごらん。
■了解です。
【パターン①】
・上昇トレンドでバンド幅拡大。
□上昇トレンドの初期では、価格はミッドバンドの当たりから徐々に上昇を始め、秀才ゾーンに入り、やがて天才ゾーンに突入するという動きになる。天才ゾーン入りをすることが上昇トレンド発生の大きなシグナル。
□また上昇トレンドの中盤でもさらに上昇速度が加速すると天才ゾーンに突入する。
■上昇トレンドの終盤でもパターン①が出ますね。
□上昇トレンドの最終局面でバンド幅が急拡大し、価格が天才ゾーンに大きく突入。そこから反転し、反対側のバンド、つまり変人ゾーンまで一気に動くということがある。過熱した相場が一気に崩れ、暴落に転じるときにそのパターンが出現する。
【パターン②】
・上昇トレンドでバンド幅一定。
□このとき価格は秀才ゾーンを中心に、時に天才ゾーン、時に中の下ゾーンまで行ったりする。一番の安定上昇期なのでパターン②を発見したら乗るのが基本。
■でも、すでにパターン②がある程度続いていたらもう終盤というリスクがありますね。
□そうだね。それが心配なときは押し目買いに徹する。一度ミッドバンド近くまで下がって、そこから上がりだしたらそこが押し目買いのチャンス。
■了解です。
【パターン③】
・上昇トレンドでバンド幅縮小
□上昇トレンドが勢いを無くして終焉するときにこういった状態になる。価格が秀才ゾーンや天才ゾーンにあるなら心配は要らないが、中の上からミッドバンドを割り込んで来たら要注意。
■勢いを無くして上昇相場が終わるという基本形ですね。
【パターン④】
・もみあい相場でバンド幅拡大。
□もみあい相場の中でバンド幅が拡大するのは一時的。拡大したかと思えばすぐに縮小する。
■前回勉強しました。滅多にないパターンですね。
【パターン⑤】
・もみあい相場でバンド幅一定。
□長続きするもみあい相場の典型パターンなので、天才ゾーンに行ったら売る、変人ゾーンに行ったら売るというのが基本。ときに秀才ゾーンから下げ出したり、鈍才ゾーンから上げ出したりしたときも仕掛け時。
■ボリンジャーバンドを逆張りに使えるのはこのときだけでしたね。
【パターン⑥】
もみあい相場でバンド幅縮小。
□もみあい放れを予兆。その後の流れについていくのが基本だが、まずこの縮小時に価格は凡才ゾーンにいく。
■凡才ゾーンとはミッドバンドをはさんで-1シグマから+1シグマの間でしたね。
□そうだ。価格変動がさらに小さくなり凡才ゾーンで推移し、その後秀才ゾーンや鈍才ゾーンに動き出す。しかしまだまだここら辺では方向性ははっきりしないので、急いで仕掛けると失敗する。
■秀才ゾーンに行ったかと思うと鈍才ゾーンに行くという動きが出てくるんですね。
□なにしろバンド幅が縮小しているのでちょっとした動きでゾーンが変わってしまう。
■なるほど。
□上昇トレンドが発生したら買う、下降トレンドが発生したら売るということが、その後の基本だが、そのトレンドの発生を見極めるのは天才ゾーン突入、変人ゾーン突入。だから、天才ゾーンに突入したら買う、変人ゾーンに突入したら売るというのが基本戦略。
■そうでしたね。
□このときバンド幅はまだまた十分に広がっていないことが多いので、騙しが出やすいのだよ。天才ゾーンに突入したと思ったら下げだして、変人ゾーンに突入するとか、変人ゾーンに突入したと思えば、上げだして天才ゾーンに突入するとかがよくある。
■どう対応するんでしたっけ?
□スクイーズの後に天才ゾーン入りしたら買うが、その時点のミッドバンドの値で逆指値をしておき、そこまで下がったら手じまう。この損切りラインを明確にしておくということがここの仕掛けの大事なポイント。
スクイーズの後に変人ゾーン入りした場合も同じ、そのときのミッドバンドの値で逆指値をしておき、そこまで上がったら潔く手じまう。
■騙しがよくあることを覚悟して、それでも仕掛けなければいけないのがこのパターン⑥なんですね。
□通常は1回騙しにあったとしても2回目のシグナルで成功するものだが、再度騙しにあってその次でようやく正しいシグナルとなることもある。忍耐が必要だ。
【パターン⑦】
・下降トレンドでバンド幅拡大。
□価格は次第にミッドバンドから下がりだし、鈍才ゾーンを経て、変人ゾーンに入る。これが下降トレンド発生のシグナル。但し、上昇と違って、下降には上昇相場の急落でこのパターンになることがよくある。トレンドの終盤にパターン①になり、一気にパターン⑦になるというケースだ。
■要注意ですね。
□この急落相場の後には半値の戻しも一気に来ることが多い。覚えておこう。
【パターン⑧】
・下降トレンドでバンド幅一定
□下降トレンドでもバンド幅が安定した長く続く下げ相場はある。そのときはそれに乗っかるのが基本。上昇相場のパターン②と同様。ミッドバンド近辺まで戻して、そこから下げだしたら戻り売りのチャンス!
【パターン⑨】
・下降トレンドのバンド幅縮小
□下降する勢いがだんだん弱まって、底打ちというパターン。秀才ゾーンや天才ゾーンで動いていたのが、次第に凡才ゾーンで推移してくるようになるのもこのときの特徴。
■典型的な底打ちパターンですね。
□以上、前回の9パターンを6つゾーンにわけて解説した。どうだいわかりやすいだろ?
■わかりやすいです。9つのパターンも慣れれば見分けが付きますし、6つのゾーンは価格がどの位置にあるかは見ればすぐわかりますからね。これがボリンジャーバンドの分析法なんですね。
□ボリンジャーバンドはミッドバンドでトレンドを見て、バンド幅でボラティリティを見て、バンドのどの位置に価格があるかで相対的高安を判定する。その3つの総合分析がボリンジャーバンドということがわかれば、自然とここまでたどり着く。
■勉強になります。
■ありがとうございます。プリントして貼っておきます!
□意味を理解し、正しく使いこなせば、騙しが起きやすい状況もわかるし、そのときの対処法もわかる。そうすれば怖いものなしだ。
■なんか、自信が付きました。
□ということで本日はここまで。
■ありがとうござました。
□第2部第20回講義終了。
■起立、礼!
□本日の講義をマスターしたなら、単位を2単位差し上げよう。
本日の単位数2 累計単位数40
中級テクニシャンまで後60単位!
「小次郎講師の先物流儀」
http://f-blog.jp/kojiro/
「小次郎講師流タートルズ投資塾」
http://www.masters-tv.net/
【DVD】
http://money01.h8w.co.jp/lp/06/
【動画】小次郎講師のテクニカル分析講座
http://commodityonlinetv.com/basic-the-commodity/
【チャート】公式一目均衡表チャート
http://ichimoku-chart.com/
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