東京電力が連日高値、アーミテージ・ナイ・レポート通りの展開へ
東電[東1](9501)が連日の年初来高値更新と堅調。安倍内閣の政策は、元国務長官のリチャード・アーミテージと元国防次官補で現在ハーバード大学教授の知日派で日本政府に強い影響力を持っている二人が、これまで三度にわたって対日要求を突き付けてきた「アーミテージ・ナイ・レポート」に沿った内容というのは周知の事実。
2012年8月に発表された第三次レポートでは次のように対日要求を突き付けています。原発の再稼働、集団的自衛権の行使、シーレン防衛、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加に加え、経済・エネルギー・安全保障包括的協定(CEESA)など、より野心的かつ包括的な(枠組み)交渉への参加、秘密保護法の制定、武器輸出三原則の緩和、日本版MSC(国家安全保障会議)の設置、ホルムズ海峡封鎖時の掃海艇派遣等です。
安倍政権の政策はすべてこのレポートをなぞっているだけですが、株式市場ではこの政策にそった銘柄の上昇が際立っています。
しかし、集団的自衛権の行使はもちろん、原発再稼働やTPP加盟についても国内からの反発も根強く内閣支持率の低下という相場下落に結びつくリスクもあります。日経225採用銘柄では、原発再稼働では東電[東1](9501)をはじめとした電力株。TPP関連ではクボタ[東1](6326)や住友化[東1](4005)などが中心と見られますが、今後の相場の流れを見るうえで、これら関連銘柄の動向は目を離せないだろう。
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