小次郎講師のボリンジャーバンド解説その8、「バンドワイズチャート!」

投稿:2015/03/30 14:06

「コジテク(小次郎講師の使えるテクニカル分析講座)実践編」第59回、そして第2部第14回!


□皆さん、こんにちは、小次郎講師です。


■助手のムサシです。よろしくお願いします。

□今日はボリンジャーバンドの8回目。ボリンジャーバンドのバンド幅「バンドワイズチャート」について解説する。

■よろしくお願いします。その前に・・・まずは講師のセミナー報告!

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1、バンド幅とは?

□ボリンジャーバンドは3つの要素から出来ていると説明した。その3要素とは「トレンドの方向性」「価格変動の変化」「相対的価格の高さ」。トレンドの方向性をミッドバンドで見て、価格変動の変化をバンド幅で見て、相対的価格の高さを現在の価格がバンドの中でどの位置にいるかで判断するというのがボリンジャーバンドの基本構成。で、今回はそのバンド幅の説明。

■前回はそのバンド幅の変化を利用した仕掛ポイントを教えてもらいました。

□バンド幅は標準偏差。正確にはバンド上限からバンド下限までの幅は標準偏差×4ということになるが、どちらにしろバンド幅はボラティリティの大きさを示す。

■ボラティリティとは価格変動の大きさですね。バンド幅とはバンドの上限から下限、つまり+2シグマのラインから-2シグマのラインまでの距離と思えばいいですか?

□そのとおり。バンド幅が狭ければ直近20日間は値動きが小さかったということがわかり、バンド幅が大きければ直近20日間の値動きが大きかったということがわかる。

■だから前回習ったように、バンド幅縮小したところから拡大していくところが注目ポイントになるわけですね。

□トレンドの発生を象徴しているからね。

2、バンドワイズチャート

□さて、本日はバンドワイズチャートを徹底解説する。バンドワイズチャート(BandWidth Chart)とはボリンジャーバンドを分析するためのサブチャート。バンド幅の変化をわかりやすく示したチャート。下図をご覧。

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■ボリンジャーバンドの3要素の中のバンド幅に特化したチャートですね。

□バンドワイズチャートの計算式は復習になるが以下のとおり。

【バンドワイズチャート】
BandWidth=(バンド上限-バンド下限)÷ミッドバンド

■ミッドバンドで割るところがポイントですね。

□ミッドバンドで割ってはいるが、バンド幅の変化を見ているということは変わりない。

■バンドワイズチャートを見ると確かにどこが最大ボージかどこが最小スクイーズかが簡単にわかりますね。

【スクイーズとボージ】
スクイーズ=バンド幅が一番縮小している場所
ボージ=バンド幅が一番拡大している場所

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ボリンジャーバンドを見るとき一番注目するのはボージとスクイーズ。どこでボージが発生してどこでスクイーズが発生したかを見ると、トレンドがどう変化していったかがよくわかる。

■確かにスクイーズとボージの箇所でトレンドが変化していますね。

□そのとおり、しかし、細かく言うと、スクイーズは新しいトレンド発生の予兆を示し、ボージはトレンドの終了を示す。ちなみにスクイーズの後に起こるトレンドは上昇トレンドとは限らない。下降トレンドの場合もある。

■なるほど、見てみると確かにそうですね。

【トレンド変化の象徴】
・スクイーズは新しいトレンド発生の予兆。
・ボージはトレンド終了のシグナル。

特に注目すべきは過去125本の中での最小スクイーズ、最大ボージ。

■125本というのは日足で言うと約6ヶ月のことですね。

□そう、6ヶ月の中での最小スクイーズ、最大ボージに一番注目。

■そうなんですね。

6ヶ月の中の最小スクイーズはとても大事。そのスクイーズの時期が終了した後に起こるトレンドは大きなトレンドになりやすいという。特にもみあい6ヶ月を経てのスクーズが起こった後は大チャンスと言われている。

【ボリバンの最大チャンス】
・6ヶ月間の最小スクイーズが終了した後に起こるトレンドは大きなトレンドになりやすい。
・特にもみあい6ヶ月を経てスクーズが起こった後はビッグトレンドになる。

■これは日足以外でも同じなんですか?

□そうだ。どの足でも125本の中での最小スクイーズということを意識すると、その後には大きなトレンドが発生している。

■特にもみあい125本の後の最小スクイーズであれば、よだれが出るほどの大チャンスと。

□もちろん全てのことに絶対はないのでそのことは確認しておくけどね。

■わかってます。

一番のスクイーズと言っても、前後に比べて大幅に縮小している「V字スクイーズ」と、前後も低くて、お皿のように底を打っている「プレート型スクイーズ」がある。その後トレンドがすぐに発生してくるのはV字型スクイーズの方。プレート型スクイーズの場合はまだまだもみあい期間が続くことがあるが、どちらにしろその後に発生するトレンドは大きなトレンドになりやすい。

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【スクイーズの種類】
・V字スクイーズ・・・すぐに新しいトレンドの発生につながることが多い。
・プレート型スクイーズ・・・しばらくしてから新しいトレンドの発生につながることが多い。

■了解です。ボージは?

125日間の最大ボージは基調の大転換を示す。そこで大きな流れが変わったというサインになりやすいので、こちらも注目。

【125日間の最大ボージ】
125日間(日足以外では125本間)の最大ボージは基調の大転換の象徴。

■ボージとスクイーズ大事ですね。前回の仕掛けのポイントが今回の講義でより鮮明になりました。

□ということで本日はここまで。また次回。

■ありがとうございました。

今日のまとめ

・トレンドの方向性をミッドバンドで見て、価格変動の変化をバンド幅で見て、相対的価格の高さを現在の価格がバンドの中でどの位置にいるかで判断するというのがボリンジャーバンドの構成。

・バンド幅はボラティリティの大きさを示す。

・バンド幅が狭ければ直近20日間は値動きが小さかったということがわかり、バンド幅が大きければ直近20日間の値動きが大きかったということがわかる。

【バンドワイズチャート】
・BandWidth=(バンド上限-バンド下限)÷ミッドバンド

【スクイーズとボージ】
・スクイーズ=バンド幅が一番縮小している場所
・ボージ=バンド幅が一番拡大している場所

【トレンド変化の象徴】
・スクイーズは新しいトレンド発生の予兆。
・ボージはトレンド終了のシグナル。

【ボリバンの最大チャンス】
・6ヶ月間の最小スクイーズが終了した後に起こるトレンドは大きなトレンドになりやすい。
・特にもみあい6ヶ月を経てのスクーズが起こった後はビッグトレンドになる。

・どの足でも125本の中での最小スクイーズということを意識すると、その後には大きなトレンドが発生している。

【125日間の最大ボージ】
・125日間(日足以外では125本間)の最大ボージは基調の大転換の象徴。

□第2部第14回講義終了。

■「起立、礼!」

□本日の講義をマスターしたなら、単位を2単位差し上げよう。
本日の単位数2  累計単位数28
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配信元: みんかぶ株式コラム