小次郎講師のRSI(相対力指数)解説その6、「RSIの代表的シグナル、失敗したスイングって知ってますか?」
「コジテク(小次郎講師の使えるテクニカル分析講座)実践編」第52回、そして第2部第6回!
□皆さん、こんにちは、小次郎講師です。本日はRSIの6回目。
■助手のムサシです。よろしくお願いします。まずは・・・
8月の講師関連予定報告!
8/9(土)サンワード貿易北海道セミナー、大阪同時中継 「ボリンジャーバンド・一目均衡表基礎編」
http://ld.sunward-t.jp/seminar/20140809/
8/23(土)投資の学校、小次郎講師1日速習型夏期講習
http://toushi-school.net/kojirou/seminar/0823/
8/30(土)岡地大阪セミナー、「一目均衡表の全て」
https://www.okachi.jp/information/seminar/seminar20140830o.html
■そして、8月26日(火)からラジオNIKKEIマーケットトレンド毎週火曜(17時半~)に小次郎講師がレギュラー出演決定!ぱちぱちぱち。後はもう書き切れないのでインターネットで検索してください(笑)。以上。
□本日はついに相対力指数(RSI)の最終回、今までに話し足りなかったことを補足したい。
■いよいよ最終回なんですね。まだ話足りないことがあるんですか?
□「失敗したスイング」って知ってるか?
■失敗したスイングですか?野球の話ですか?バントしようか強行しようか迷って中途半端になってしまったスイングのこととか?それともゴルフ?
□RSIの話! RSIの売買サインのひとつに「失敗したスイング」というのがある。ワイルダーさんがRSIを作ったときから提唱しているサインだが、RSIをよく使っている日本人がそのサインをほとんど知らないのが不思議だ。
■なるほど、ワイルダーさんが提唱しているなら勉強しなければいけませんね。
□「失敗したスイング」の買いサイン売りサインを紹介しよう。
【失敗したスイング】
◇買いサイン
30以下まで下落してきたRSIの次のウェイブの底が安値更新出来なかったケース。
◇売りサイン
70以上まで上昇してきたRSIの次のウェイブの天井が高値更新出来なかったケース。
※買いサイン
※売りサイン
■なるほど、下降してきたRSIの安値更新失敗、上昇してきたRSIの高値更新失敗というわけですね。
□だから、「失敗したスイング」と呼ぶ。
■スイングってよく聞きますけど、なんのことですか?やっぱり野球やゴルフのスイングと共通するところあります?
□英語で書くとswing。日本語に訳すと「揺らす」とか「振る」とか、だから共通するね。ブランコの動きなどもスイングと言うらしい。ジャズのスウィングもここから来た。
■ジャズって身体揺らしながら歌いますものね。ところでトレードの世界でもスイングトレードってのがありますね。
□数日間の短期トレードのことを言うが、価格変動のウェイブ一つを取るというような意味かもしれない。
■とするとスイングってのは価格変動のウェイブに近い意味かもしれませんね。
□ということで・・・失敗したスイングとは、ムサシ君が言ったとおり下がってきたRSIの安値更新失敗。上がってきたRSIの高値更新失敗のことだ。但し、いったん30以下まで行く、いったん70以上までいくという条件があるが。
※安値更新を失敗したスイング例
■で、それがトレンド反転のきっかけになることはわかりましたが、どこで買えばいいのですか?
□RSI上に2つのウェイブの底があるときは、ロウソク足の方も2つのウェイブがあり、2つの底がある。その2つの底の間にある一番の高値を覚えておき、失敗したスイングを確認して、その後その高値を更新したときが買いシグナルだ。図で確認した方がわかりやすいぞ。
■なるほど、すると売りシグナルはその逆ですね。
□そういうこと。RSIが70を超えた後に、失敗したスイングが現れる。その2つのウェイブの間に現れる安値を更新したときが売り場だ。
【失敗したスイングの仕掛けどき】
◇買いの仕掛け
30以下まで下落してきたRSIの次のウェイブの底が安値更新出来なかったケース。(特に次のウェイブが30を下回らなかったら強力。)
その2つの底の間にある一番の高値を覚えておき、失敗したスイングが確認出来た後に、その高値を更新したら買う。
◇売りサイン
70以上まで上昇してきたRSIの次のウェイブの天井が高値更新出来なかったケース。(特に次のウェイブが70を超えなかっtら強力。)
その2つの天井の間にある一番の安値を覚えておき、失敗したスイングが確認出来た後に、その安値を更新したら売る。
■なるほど。でもこの「失敗したスイング」ってのはダイバージェンスに似てますね。
□よく気がついた。ダイバージェンスに似ているし、ダイバージェンス発生時に同時に起こることもある。しかし、細かいところが違うのでその違いをまとめてみよう。
【「失敗したスイング」と「ダイバージェンス」の違い】
・「失敗したスイング」はRSIの動きだけで判断する。「ダイバージェンス」はRSIの動きとロウソク足の動きを比較する。
・「失敗したスイング」は70を超えるか30を割り込むかというのが絶対条件。「ダイバージェンス」にもその条件はあるが絶対ではない。
・「失敗したスイング」はどちらかというと小さなウェイブの動きで見ている。「ダイバージェンス」は大きなウェイブでの流れを見ている。
・「失敗したスイング」には明確な仕掛けポイントがある。「ダイバージェンス」はアバウトである。
■なるほど、わかりました。
□ということで、第2部のスタートに取り上げたRSIもこれにて終了。
■終わるとなると寂しいですね。RSIは過去14日間の上昇幅合計と下降幅合計の比較、よくわかりました。
□意味さえわかれば怖いものなしだ。これからもテクニカル指標の本質をひとつひとつ極めてチャート道を邁進していこう。本当はまだまだ話したいことがあるのだが、また話しだすとエンドレスになるのでここまでとする。
■まだあるんですか?恐ろしい。
□次回からはいよいよボリンジャーバンド。
■やったー。アンケートで一番要望が高い指標です。是非、小次郎講師に深いところをわかりやすく説明してほしいと日本中から投書が届いています。
□それは大げさだ。
■いやほんとですって。
□どちらにしろ、次回からの連載を・・どうぞお楽しみに!
今日のまとめ
【失敗したスイング】
◇買いサイン
30以下まで下落してきたRSIの次のウェイブの底が安値更新出来なかったケース。
◇売りサイン
70以上まで上昇してきたRSIの次のウェイブの天井が高値更新出来なかったケース。
【失敗したスイングの仕掛けどき】
◇買いの仕掛け
30以下まで下落してきたRSIの次のウェイブの底が安値更新出来なかったケース。その2つの底の間にある一番の高値を覚えておき、失敗したスイングが確認出来た後に、その高値を更新したら買う。
◇売りサイン
70以上まで上昇してきたRSIの次のウェイブの天井が高値更新出来なかったケース。その2つの天井の間にある一番の安値を覚えておき、失敗したスイングが確認出来た後に、その安値を更新したら売る。
【「失敗したスイング」と「ダイバージェンス」の違い】
・「失敗したスイング」はRSIの動きだけで判断する。「ダイバージェンス」はRSIの動きとロウソク足の動きを比較する。
・「失敗したスイング」は70を超えるか30を割り込むかというのが絶対条件。「ダイバージェンス」にもその条件はあるが絶対ではない
・「失敗したスイング」はどちらかというと小さなウェイブの動きで見ている。「ダイバージェンス」は大きなウェイブでの流れを見ている。
・「失敗したスイング」には明確な仕掛けポイントがある。「ダイバージェンス」はアバウトである。
□第2部第6回講義終了。
■「起立、礼!」
□本日の講義をマスターしたなら、単位を2単位差し上げよう。
本日の単位数2 累計単位数12
中級テクニシャンまで後88単位!
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