基本は“膠着”だが、リスクは“下より上”…!?

著者:武市佳史
投稿:2018/04/18 10:34

◆日米首脳会談を控え、小動きに終始

※ご注意:予想期間は4月19日と表示されていますが、本日(4月18日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


独経済指標悪化を背景に“ユーロ売り⇒ドル買い”となる動きも見られましたが、日米首脳会談を控えた“通商問題懸念⇒円買い”もあって、マーケットは完全に膠着しました。
107円を割り込む場面こそ見られましたが、大きく崩れるには至らず、小動きを続けました。

◆“方向感が定まりづらい”が本日も基本

2日目の日米首脳会談待ちのムードが蔓延する中、本日も“方向感が定まりづらい(動きづらい)”と考えるのが自然です。
ただ思惑が“通商問題懸念⇒円買い”へと傾斜している印象がある反面、“大きくは崩れていない”という事実があります。

◆ただ「大きく崩れるは期待薄」とあっては…!?

オーダー状況を見ると、ドル買いオーダーは本日も“107円ライン”付近が厚く、“日足・一目均衡表先行スパン下限(本日は106.890円)”“50日移動平均線(同106.679円)”に展開しているところまで昨日と同じです。
これらを一気に割り込むほどのインパクトがある材料でも跳び出さない限り、「大きく崩れるは期待薄」…?

厚みを増しつつある“107.40-50円のドル売りオーダー”を再び突破できるかは、現時点では微妙といわざるを得ませんので、「基本は膠着」と考えます。
しかし「リスクは下よりも上」「一息つけば再び上値模索」を鑑みて、マーケットに向き合いたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:107.774(4/13高値)
上値4:107.596(4/16高値)
上値3:107.498(ピボットハイブレイクアウト)
上値2:107.352(ピボット2ndレジスタンス)
上値1:107.206(4/17高値、日足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:107.000
下値1:106.884(4/17安値、日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット1stサポート)
下値2:106.698(4/12安値、4/2~4/13の50%押し、50日移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値3:106.574(3/23~4/13の38.2%押し、4/10安値、20日移動平均線、ピボットローブレイクアウト)
下値4:106.467(4/2~4/13の61.8%押し)
下値5:106.203(3/23~4/13の50%押し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:05 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想