【買い】ヤマハ（7951）為替の円安も追い風◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

為替の円安も追い風

業種：その他製品
時価総額：9152.6億円
PER：16.05倍
PBR：2.13倍

【ＦＡに本格進出】
産業用ロボットの遠隔管理システムパッケージをヤマハ発動機と共同開発したことを発表。これをきっかけに、今後はFA領域に本格参入していくとの見方が出ている。

【今期最終を一転増益に上方修正】
12/18決算を出した。18年3月期の連結最終利益を従来予想の390億円→570億円に46.2％上方修正。従来の16.5％減益予想から一転して22.0％増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。同社の一部売却に伴い、売却益約260億円が発生することが上振れの要因。
併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の3.7％にあたる700万株(金額で250億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元を好感する買いも向かった。なお、買い付け期間は12月1日から18年5月31日まで。
次回決算発表予定は2018/02/05。

【為替の円安も追い風】
「鍵盤楽器（ピアノと電子ピアノ）の売り上げ拡大」「コスト削減」「価格適正化」の3本柱により利益成長は続くと見る。今後3年間の営業利益の平均成長率は12％。
また現時点では業績への貢献度は小さいが、潜在的な利益成長ドライバーとして「ギター」に注目。市場が拡大する中国や新興国でシェアを拡大あるいは維持できると一部市場は見ている。

楽器メーカー大手。電子ピアノで世界首位。半導体やAV機器も展開。M&A積極化。