<話題の焦点>=盛り上がる建機需要、今秋が本格回復の試金石に

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/08/03 12:10
 建設機械需要が回復基調を強めている。日本建設機械工業会が発表した6月の建設機械出荷額(補給部品含む総額)は前年同月比15%増と8カ月連続でプラスを記録。15年8月以降、15カ月続いたマイナス圏基調から一転して、回復局面に入っている。

 この建機の需要回復を支えているのが、中国需要だ。中国政府による高速鉄道や高速道路などのインフラ投資が活発化しており、建機需要を押し上げている。コマツ<6301.T>の今4~6月の中国向けの建設・鉱山機械需要は前年同期比で2倍強に急増したとみられている。

 また見逃せないのが、国内需要だ。今年9月からは国内での建機の排ガス規制が始まることもあり、建機には駆け込み需要が発生している様子だ。また、中国では今秋に中国共産党大会を意識して公共投資を積極化しているとの見方もある。このため、市場では日本と中国要因で、秋口以降に建機需要が失速しないかを気にする見方もある。

 ただ、日本や中国の需要が減少しても好調な世界景気が建機販売を支えるとの見方も少なくない。今回の建機出荷額の回復期間はまだ前回の半分程度に過ぎず、勢いは今後も強いともみられている。

 今後の見通しには強弱感も出ているものの建機関連株では、コマツや日立建機<6305.T>神戸製鋼所<5406.T>竹内製作所<6432.T>などのメーカーのほか、建機部品の油研工業<6393.T>トピー工業<7231.T>ナブテスコ<6268.T>大同メタル工業<7245.T>などに注目したい。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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