国内大手証券、日銀審議委員の新体制下で一段の緩和強化色増す可能性も

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/07/26 14:45
 日銀の新たな審議委員に元・三菱UFJ銀行の副頭取の鈴木人司氏と元・三菱UFJリサーチ&コンサルティング上席主任研究員だった片岡剛士氏が就任した。25日に開かれた両氏の記者会見に対して、SMBC日興証券では「メガバンク出身の鈴木氏が金融機関へのネガティブな影響を強調しなかったのはやや意外であった」と指摘。同証券では、この時点で鈴木氏のボード内での立ち位置を推し量るのは難しいが「ボード決定に一時異を唱えた石田元委員のような役割にはなりそうにはない」と予想。当面、審議委員のスタンスが政策に影響を及ばすとすれば「むしろ岩田副総裁、原田委員にさらに今回加わった片岡委員を含めたリフレ派3委員がいずれ緩和強化の意見を持ち出してくる可能性であろう」と分析している。

 今年度後半に日銀の物価見通しは一段と下方修正されそうだが、「もし世界経済、グローバル市場などの外部環境の変化(ネガティブな方向への)が加わってきた場合に、リフレ派委員がトーンを強めてくることがあるのかどうかが注目される」とみている。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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