【買い】構造計画研究所(4748):ビジネスモデルの変革の度に大きな成長を遂げてきた老舗企業。新時代の風が吹く!◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2017/05/01 16:44

【ビジネスモデルの変化】

独立系のシステムインテグレーション会社で、建物の構造設計業務のみならず、構築物を取り巻く自然と環境の解析やシミュレーション、社会・コミュニティの抱える問題の解決支援を展開する。

1959年創業と歴史は古いが、現在は建設・防災分野にとどまることなく、情報・通信、製造、マーケティング支援などさまざまな分野でのソフトウェア開発やカスタマイズ、コンサルティングサービスを提供。ビジネスモデルの変化で成長企業へと進化した。

【経営理念は大学・研究機関と実業界との橋渡し役】
ソフトウェア開発にあたっては海外製品の導入にも積極的で、アメリカをはじめドイツやスウェーデンといった企業とのコラボレーションに取り組んでおり、各分野のすぐれた商品や知識、研究結果をくまなくソリューション提供できるのが強み。

目を引くのは、現在そのパートナーシップ企業を通じて、米テスラモーターズの半導体製造を引き受ける米エヌビディア社の高速演算モジュールを搭載し、超高速シミュレーションを可能にした電磁解析ソフト(米レムコム社商品)を提供したりと独自の販売ルートを持つのも面白い。

さらには、大学発ベンチャー表彰で文部科学大臣賞を受賞したプロメテック・ソフトウェア社を支援する企業としてパートナーシップを組むなど、最新テクノロジー分野をリードする企業とのパイプを作り上げてきたことは将来の可能性につながるだろう。

【新IoT時代の到来で追い風が吹く】
同社が得意とする建設などの生活インフラ・社会インフラそれぞれの分野においては今後さらにビッグデータ活用は進むと思われ、すでに公表済みのWi-Fi型のスマートロック「RemoteLock」の販売を始めたことも近い将来のスマートシティ構想につながる技術で期待が持てそうだ。

日本企業はアメリカの大手IT企業にグローバルシェアで後れを取っているのは事実。元来、IT分野においては1980年代に日本が開発したTRONの性能は米マイクロソフト社のOSを上回っており、昨今普及が進んできたAIやIoTなどの第4次産業革命の分野でも技術競争力で引けを取ることはないだろう。


構造計画研究所(4748)[JASDAQ]
業種:情報・通信
単元株数:100株
PER:22.26倍
PBR:3.72倍
配信元: 達人の予想

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