<注目銘柄>=ナノキャリア、待望の投資回収期近づく

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/06/29 10:01
NK105は9月までにも承認申請へ

 ナノキャリア<4571.T>の1000円前後の水準は仕込み場と考えたい。

 同社は、ミセル化ナノ粒子による独自のDDS技術(薬物を患部へ運ぶ技術)を持ち、これを活用した抗がん剤の開発を進めているが、開発中の抗がん剤の投資回収期が近づいている点に注目したい。今年9月までに導出先の日本化薬<4272.T>が乳がん治療薬のNK105の承認申請を計画。また、来秋には自社で開発を進めてきた膵がんなどを対象としたNC-6004の日本での第3相および米国での第2相臨床試験が終了する予定であり、19年3月期には日本での承認申請が計画され、この導出による大型契約も期待できる。

 同社業績は、創薬ベンチャーならではの赤字が続いていたが、投資回収期入りの20年3月期からはいよいよ業績の黒字転換が期待できそうだ。(温羅)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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