下げ過ぎたので自律反発狙いの買いが優勢

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大きく下落した(DJIA -652.22 @34,483.72, NASDAQ -245.14 @15,537.69, S&P500 -88.27 @4,567.00)。ドル円為替レートは113円台半ばの前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は反発する銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,368に対して、下落銘柄数は751となった。騰落レシオは75.00%。東証1部の売買代金は3兆2144億円。

TOPIX +8 @1,937
日経平均 +114円 @27,936円

FRBが金融スタンスを従来の金融引き締めに慎重な「ハト派」から金融引き締めに前向きな「タカ派」へ転換した。金融政策の影響を受けやすい中期債利回りは乱高下する一方、先行きの景気悪化を織り込んで10年債や30年債の利回りは下げている。米株式相場はこれを嫌気して、世界景気と企業業績が連動しやすいエネルギーや物流などの景気敏感株は下げた。しかし、日本株は日経平均が直前3日間で1,600円強も急落し、25日移動平均線乖離率も5%を超えるほどだったため、今日は買戻しが優勢となり、前日比で反発した。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の長大陰線に続き、上下に長いひげを引いた短陽線で終えた。陽線の実体は前日の陰線の下部に僅かながら食い込んだが、反発力はまだ弱い。上下に長いひげを引いたということは方向感が定まらず、上にも下にも放れられないということを示している。時間が経過し、オミクロン株の特性、特に毒性の高低が明らかになるに連れて方向性が定まってくるだろう。今現在までの欧米の新聞・雑誌報道から得た感触では、感染はしやすいが、毒性は弱く、重症患者は少ないようである。

33業種中27業種が上げた。上昇率トップ5は、パルプ・紙(1位)、海運(2位)、機械(3位)、輸送用機器(4位)、不動産(5位)となった。

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